【ディレクター取材】一緒に仕事をしたいライターは初稿のクオリティが高い

【ディレクター取材】一緒に仕事をしたいライターは初稿のクオリティが高い

今回は、副業ライターからフリーランスへ独立、ディレクション4社をこなしながら活躍中の鈴木さんへインタビューしました。

WEBディレクターが思う、一緒に仕事をしたいライターとは、初稿のクオリティが高い人だそうです。「初稿の前に疑問に思ったことは意思表示をすること、ライター目線で思うことがあったら教えてほしい」と鈴木さんは語ります。

ライターに求められているコミュニケーション能力、良い人間関係を築くためにはどうするのかなど、鈴木さんの実体験から多くの学びがありました。

 

ライターからWEBディレクターへ!きっかけはクライアントからの相談でした

 

―現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか。

はい、SEOライティング2社、ディレクション2社、求人広告、取材、コピーライティング、ライターの紹介や採用をしています。

 

――執筆についてはもともと興味があったのでしょうか?

そうです。会社員の時に新規事業の立ち上げに携わった経験がいまにつながったと思います。

HPのブログ執筆やPRにも加わり、私はすっかりライティングに夢中になりました。副業でライターを始め、昨年2月には仕事を辞めてフリーランスに。現在はWEBディレクターとしても活動中です。

 

――WEBディレクターへキャリアアップされた背景にはどういうものがあったのでしょうか。

 

A社は、もともとライターとして2カ月働き、9本に1本くらい構成の作成もしていました。ある日、クライアントから「編集ディレクションもしてもらえないか」と声を掛けてもらったことがきっかけです。

 

B社は、ある日のクライアントとの「雑談」がきっかけになっています。「ライターの入れ替わりが激しいんだよね」というお悩みを聞いたときに、「紹介できるライターさんがたくさんいますよ」とお伝えしたんです。思いのほか、喜んでもらい「その人たちのディレクションもお願いできないか」と相談されました。

2社ともライターのお仕事をしているときに依頼を受けたというかたちですね。

 

――なるほど、ライターのお仕事からの派生だったんですね。

そうです。お誘いを受けたタイミングも良かったと思います。私は副業ライターのとき、頑張り過ぎて少しキャパオーバーしていたところがあります。

ありがたいことに、クライアントが「ライターのお仕事を減らして、WEBディレクターのお仕事をしてみませんか?」と声を掛けてくださったのでお仕事ができました。

 

――WEBディレクターを始めて、戸惑ったことはなんですか?

最初は何をして良いのかもわからず、話を聞いて学ぶことから始めています。

一番大変だったことはスケジュール管理です。クライアント、ライターなど、関わる人も多く、戸惑いました。

いまは全体を見通すことができるようになりましたが、WEBディレクターのお仕事はハプニングの連続。余裕をもったスケジュールが必要だと経験して思いました。

予定を間違えると自分だけではなく全員に迷惑が掛かります。関わる方が困っているときには気遣うこと、コミュニケーションを取れるようにしています。

 

ディレクターがライターに求めることとは

――ディレクターとして、ライターに求めることは何でしょうか?

ライターからの初稿のクオリティです。初稿の段階にならないと見えてこないものも多いので、案件をもらったときから疑問をもってディレクターに相談してほしいと思います。

私が考える、初稿の入稿前にライターにしてほしいことは、次の2つです。

 

・意思表示をしてほしい

執筆前に少しでも疑問に思うことがあったら教えてほしいです。より理解が深まることで良い内容の記事ができ、フィードバックの赤入れもグンと減ります。

・「こうした方が良い」と思うことがあったら教えてほしい

私は会社員だったとき、上司に発言を求められる職場にいたので、クライアントに意見をすることへの抵抗感はありませんでした。ライター目線で思うことがあれば声を掛けてください。

 

いまは意見が言えなくてもスキルが上がり、自信がつくと自然に意見が言えます。経験を積んでいきたいですね。

赤入れだらけのフィードバックがきてもまずは受け止めてほしい。そして、「ではこういうパターンはどうでしょうか?」と、自分の考えをリサーチして、突き詰めることが大切です。赤入れがあった内容は、ほかに受け持っている記事でも同じ間違いをしていると思うので、全部反映しましょう。

過去に赤入れが入った部分を自分なりにまとめてアウトプットし、私の個人DMに送ってくれたライターさんがいました。復習して同じ誤りをしないように心がけてくれていることがわかり、嬉しかったです。これからは、そういう人ほど仕事をとっていくと思います。

最後に

――仕事を獲得するために大切なことを教えてください。

一番大切なことはコミュニケーション能力ですね。私がディレクターになったきっかけも、クライアントとの雑談からでした。良い人間関係を築くことが成功への近道だと思います。

私もライターに連絡するとき、「お疲れさまです」の一言や、笑顔の絵文字をつけるなど、なるべくコミュニケーションをとるようにしています。ライターのみなさんからも、仕事が空いてしまったときに声を掛けてもらえると嬉しいです。

より質の高い記事を制作するためにも良い意味でディレクターを動かすことは必要なので、私のこともどんどん使ってほしいと思います。ただし、納期は厳しいですが(笑)

 

――ありがとうございました。

 

鈴木さんTwitterアカウント

https://twitter.com/Hiromi_szmr

監修者プロフィール

川俣 貴裕
川俣 貴裕株式会社IT&Plucktice 代表取締役
【プロフィール】
・新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、2019年に株式会社IT&Pluckticeを創業
・SEO記事制作現場におけるマッチングの課題感を解決すべく、ライティング人材に特化したマッチングサービス「ミライトマッチ」を立上げ・運営

【実績】
・Webマーケ会社にて、複数SEOメディア事業の立ち上げ、収益化に貢献
・2021年に「ミライトマッチ」をリリースし、1900名以上のフリーランスを集客。企業と人材のマッチング率は約90%を誇る

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