【ディレクター取材】ライターに知ってほしい!ディレクター4つの本音

【ディレクター取材】ライターに知ってほしい!ディレクター4つの本音

依頼を受けたときは「こんなことを聞いたら叱られるかな」、入稿したときは「誤字脱字が多くてあきれていないかな」など。パソコンの前で頭を抱えているライターも多いではないでしょうか。

「ライターは孤独な仕事だなと思います」黒井めおさんは、語ります。

「人と人とのコミュニケーションは大切です。(ディレクターにも)勇気をもって話しかけてください」

今回は、Webライター、ディレクター、校閲として子育てをしながらご活躍中の黒井めおさんをインタビューしました。「こんなとき本当はこう思っています」ディレクター4つの本音に迫ります。

 

Webライターのお仕事について

――まずは、ご経歴からお願いします。

はい。私は2020年8月からWebライターを始めました。最初は医療事務をしながらの活動でしたが、出産を機に辞めて、その後に本腰を入れています。

 

――Webライターを始めたばかりのころはどのようにお仕事を受けていましたか?

最初はクラウドワークスからはじめましたが、Twitterでも依頼を受けるようになり、そちらが主流になっていきました。お仕事は文字起こし、おすすめランキングの記事から始めています。

得意なジャンルは、美容やブライダル、副業系の記事です。化粧品を集めるのが好きだったことから、美容系ライターをやってみたいと思い挑戦しました。現在はジャンルに関係なく執筆しています。

 

――Webライターのお仕事について、大変だったことはありますか?

ライターは孤独な仕事だなと思います。「こういう場合は誰に聞いたらいいんだろう…」と、細かな悩みがありました。

私はライターが集まるコミュニティに参加しています。そこで分かり合うことはできますが、お仕事の内容について詳しく話すわけにはいきません。「ディレクターに相談すれば?」と思われるかもしれませんが、私がライターをしていたときの方はドライな人が多かったので意思疎通をとるのに苦労しました。

いつも「すみません」と謝りながら仕事をしていたように思います。

 

ディレクターのお仕事について

――ディレクターのお仕事はどのようにはじめたのでしょうか。

ディレクターは紹介から始めました。構成作成が得意だと知った「プロクラウドワーカー※」がおすすめしてくれ、チャレンジすることになりました。

※全クラウドワークスの中から定められた基準を満たした人だけを選抜した、仕事能力が高いプロフェッショナル集団『Crowd Works procrowdworker』より

 

――ディレクターの業務内容を教えてください。

私の仕事の流れは次のようになります。

クライアントからキーワードを受けて、ライターに執筆を依頼する、橋渡しのようなお仕事です。

 

~ディレクターお仕事の流れ~

  1. クライアントからキーワードを受け取る
  2. キーワードに関する情報、SEOリサーチをする
  3. 構成を作成する
  4. ライターへ構成原稿を送る
  5. ライターが執筆した原稿を受け取る
  6. 誤字脱字・レギュレーションのチェックをする
  7. ライターへフィードバックする
  8. ライターから修正原稿を受け取る
  9. クライアントへ納品する

 

――黒井さんは、校閲もされているそうですが、どのようなきっかけで始めましたか?

校閲は、ライターのスキルアップが目的で始めています。最初はクライアントからサブディレクターを依頼されていましたが、校閲専門で入らせてほしいと自分からお願いしました。

なぜかというと、初心者のライターが多く、原稿チェックに時間を掛けていた経緯があったからです。自分のためでもありますが、ライターのスキル底上げのためにもお願いできればと始めました。

私のフィードバックに対して、ライターもしっかり飲み込んで返してくれる方が多く、ありがたいなと思います。

 

――ディレクターのお仕事で大変だったことはどのようなことですか?

エンドクライアントごとにトンマナ・レギュレーションが違うことです。把握していないと、例えば私がライターの原稿をOKしたにも関わらず、クライアントからNGが入り、ライターに書き直しさせてしまったことがあります。申し訳なかったなと思いました。

ディレクターのお仕事だからこそですが、クライアントとライターとの板挟みに苦労します。

納期が迫っているとき、自分が原稿を直した方がはやいと思いますが、ライターにスキルアップしてほしい気持ちがあり、フィードバックします。

 

ディレクターの本音1

ライターの原稿を読んだクライアントやほかのディレクターから、「今さらそんなこと言いにくいよ」という内容の指摘もあります。「どう伝えて良いものか悩む」と黒井さんは語られていました。

 

――ディレクターとして必要なスキルを教えてください。

基本的なライティングのスキルはもちろんですが、「この人にはどういう言い方だったら伝わるのか」を考える癖が必要だと思います。ライターそれぞれの物事の捉え方、癖を把握しながらフィードバックしています。そういう「把握する力」も必要なのかもしれません。

 

ディレクターの本音2

ライターからの修正原稿を読んで改善されていたら「よっしゃ!」と思います(笑)ガッツポーズをして教えてくれました。成長されたなと思うとディレクターも嬉しいのだそうです。

 

ディレクターとライターとのコミュニケーションについて

――ライターとはどのようなコミュニケーションをとっていますか?

「わからないことがあったら教えてください」とフランクな感じで伝えています。ほかにもなるべくライターとコミュニケーションをとるように心がけています。

例えば、記事をチェックしていたとき、書き方がいつもと違うと思ったとき、声を掛けるようにしています。

ライターさんから返事があり、「子育てが忙しくて…」、「実は悩みを抱えていて」など、理由をあらかじめ聞いていれば、状況に合わせて仕事も振りやすくなります。

 

ディレクターの本音3

「文章が荒れている!?」と感じたとき、黒井さんはライターの健康状態を心配されているそうです。「体の調子がよくないのかな」、「なにか悩みがあるのかな」そう思い、声を掛けるとインタビューでお話されました。

 

――ディレクターとして、こんなライターと働きたい・ライターに求めること

フィードバックを嫌がらないでほしいです。赤入れも恥ずかしいことではありません。繰り返しているうちにレベルアップできます。諦めずに最後まで頑張ってほしいです。

また、納品後に、原稿が良かったのかわからない場合は聞いた方がいいです。

修正があったら教えてください」とライターからも声を掛けがあれば、ディレクターも伝えやすくなります。お互いに歩み寄っていきましょう。

 

ディレクターの本音4

「ディレクターなんて、引っ込み思案さんが多いライターから、ステップアップした引っ込み思案なんです(笑)」と黒井さんが語ります。ディレクターがドライだなと感じている方に思い出してほしい言葉です。

 

――これからどのようなライターさんが活躍されると思いますか?

「コミュニケーションの取り方」と「仕事のやり方」など、ベースの部分がしっかりしている人が今後仕事を獲得していきますし、評価されていくのではないでしょうか。

コミュニケーションをとりやすい人には仕事がまわっています。

ディレクターも人間なので、人と人とのコミュニケーションは大切です。勇気をもって話しかけてください。

 

――ライター、ディレクターお互いにコミュニケーションを深めながら良い記事を制作していきたいですね。ありがとうございました!

 

 

黒井めおさんTwitterアカウント

https://twitter.com/96meo3030?s=21&t=54ZpRJFgV7pe8gm4_9-xzg

 

 

 

 

 

監修者プロフィール

川俣 貴裕
川俣 貴裕株式会社IT&Plucktice 代表取締役
【プロフィール】
・新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、2019年に株式会社IT&Pluckticeを創業
・SEO記事制作現場におけるマッチングの課題感を解決すべく、ライティング人材に特化したマッチングサービス「ミライトマッチ」を立上げ・運営

【実績】
・Webマーケ会社にて、複数SEOメディア事業の立ち上げ、収益化に貢献
・2021年に「ミライトマッチ」をリリースし、1900名以上のフリーランスを集客。企業と人材のマッチング率は約90%を誇る

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