【ディレクター取材】Web業界20年のディレクターが語る!仕事に必要な3つのスキル

【ディレクター取材】Web業界20年のディレクターが語る!仕事に必要な3つのスキル

今回は、「じんやま」さんこと、WEBIA(ウェビア)代表 山中さんにインタビューしました。

ライターのなかにはディレクターを目指している方も多いのではないでしょうか。「始めるなら失敗したくない」それは誰でも思うところです。

しかし、Webコンテンツ制作において、関わる方が多いほど、トラブルは起こりうるもの。山中さんもディレクターを始めたばかりのころは、納期管理が難しかったといいます。

いろいろあるけど「死ぬわけではないから!」まずは飛び込む勇気を山中さんが教えてくださいました。ディレクターになりたい人へのアドレス、そして私たちに必要な3つの「スキル」に迫ります!

 

山中さんのご経歴

――まずは自己紹介をお願いしたいです

はい。Web業界に携わったのは20年程前です。まだCSSもない時代からWeb業界の変遷をみてきました。私は2022年7月に独立し、「WEBIA(ウェビア)」という会社を立ち上げました。私の仕事は、パートナーから依頼を受けてチームを組み、ディレクションしています。

 

――20年前!ご経歴も長いですね!Web業界に入ったきっかけを教えてください

私は、大学卒業後、飲食店で働いたり、営業をしたりと様々な仕事を転々としていましたが、電気工事士として働いていた時、ケガをしたことをきっかけに転職を決意。肉体労働ではない仕事を探していたときに、Web業界を知りました。

きっかけは友人だったと思います。友人が短期のWeb学校に通っていたため、こういう仕事もあるのだと思いましたね。

illustratorやPhotoshopを使ったデザイン制作の仕事に興味を持ち、独学で知識を身につけました。

 

――どのような流れでお仕事の経験を積まれましたか

最初は職業訓練校に通い、そこで紹介を受けた会社へ契約社員として入社しました。最初は動画の制作や編集担当でしたが、Web制作の依頼もいただく機会も多く、デザインやコーディングも始めました。営業よりも制作サイドからのスタートでしたね。

当時、実は他に入りたい会社がありましたが、今の実力では受からないと感じたことを覚えています。そのため、実力をつけてから履歴書を送ろうと思い、3年間は、実績づくりのために勤務していました。

 

――そして実力をつけて入社したのが、入りたかったWeb制作会社(※注1)ですね。

はい。制作会社に入社してから本格的にWebの仕事に携わるようになりました。会社は20名ほどで、私は、様々な制作業務を経てディレクションに携わりました。

 

・技術者としては主にフロントエンドを中心に携わる
・海外企業との取引
・会社の立ち上げからの参画
・Webサービスの立ち上げからの参画
・WebサービスのPR活動など

Web業界のさまざまな知識を得ることができ、この経験を軸に独立しました。

――山中さんの強みを教えてください

「デザインからテクニカルな知識を備えたディレクター」であることが私の強みです。私は、様々な業務を経験してきたからこそ、制作側の気持ちが理解でき、依頼の仕方も工夫できます。

クライアントに対しても、案件に追加費用が掛かりそうな場合、最初の段階から推測して相談できるため、トラブルも少なく、お客様からも評価をいただいています。

はやく結果を出したいと思うとトラブルにつながりやすいので、時間を掛ける必要があるものはしっかり時間を確保して、クオリティの高いWebコンテンツをお届けします。

<山中さんのWeb業界での経歴まとめ>
・広島県の第三セクターのWeb事業部(契約社員)

・株式会社デジタライズ(現:株式会社サイブリッジ )(※注1)

・株式会社ポライツ(新規立ち上げ)

・株式会社マージナル(現在、株式会社キャリアインデックス子会社)

ディレクターに必要な3つのスキル

――ディレクターとして必要なスキルはありますか

ディレクションする業務についての知識があるに越したことはありません。しかし、知識以外にも必要なスキルは、ほかにも3つあります。

 

~ディレクターに必要な3つのスキル~

・相手の立場を理解する力

Web制作はチームで動くため、クライアントや制作側、それぞれの状況や立場を理解することが大切だと思います。

 

・責任をもち、落とし所を決められる力

「お客さんはこういうけど、制作側はこうしたい」解決策を見つけられないまま丸投げをしているとトラブルになるため、ディレクションに入るときは、プロジェクトの最後まで責任をもち、決める力が必要です。

 

・何が起きても自責に考える力

万が一トラブルが起きたとき、「相手も悪かったと思うけど、事前にできたことはなかったのだろうか」を考えないと人は成長しません。技術的な面はレベルアップが必要だと思いますが、人間的に成長しているほど長くディレクターを続けられるのではないでしょうか。

 

――ディレクターを始めたばかりのころに苦労したことはありますか

始めたばかりのころは、納期の見積もりが甘く、トラブルに対してリスケジューリングができていませんでした。

「納期が間に合わない」、「ギリギリになってしまう」など、クライアントに謝るばかり。失敗した経験が今のスキルになり、糧になっています。

 

――ディレクターになりたい人へのアドバイス

「トラブルが起きるかもしれない」など、さまざまなケースを想定しながら、そうならないためにいかに準備ができるかということが重要です。

ディレクターも、どの仕事でもいえることですが、考えれるだけ考えて「進むべき」という想いが強ければ、失敗を覚悟で行動につなげていくべきだと思います。

私は、一歩が踏み出せない時や制作案件でトラブルに巻き込まれた場合でも「失敗しても死ぬわけではないから!」と思うようにしています。
失敗することもありますが、「良い経験だったな」と、前向きにとらえることも大切かもしれませんね。

 

今後の展望を教えてください

――今後の展望を教えてください

人から人へつながるご縁を大事にしながらWeb事業を伸ばしていきたいです。

私のところへ、内容がまとまっていないまま相談されるお客様もなかにはみえます。理想が現実離れをしていた場合、制作側は断るケースが多いです。しかし、そういったご相談も深くヒアリングすれば、別の対応が必要だと分かることがあります。

WEBIAでは、制作会社として仕事を受けるだけではなく、依頼側の「やりたいこと」を再現できる状態にまとめて、制作サイド(制作会社やフリーランスの方など)とつなげるような事業を行っています。

 

――御社では、どのような相談が可能でしょうか

Webに関すること全般ご相談ください。

例えば、「ライティングもお願いしたい」という依頼であれば、まずはどういう内容が良いのか詳細を聞きます。お客様の想いを理解し、まずは自分に落とし込んでから、目的を明確にする。そのうえで、ライターの方に依頼する、もしくはお客様にライターの方をご紹介するという流れになります。

要件が整理されたドキュメントがあれば、機会損失も少なく、制作側も条件がまとまっていれば問題なく仕事につながります。そういう事業をこれから軸にしつつ、広げていきたいです。

ご依頼や協業のご相談は、Twitterからメッセージをいただければ、うれしく思います。

――これからディレクターを目指す方にとって、興味深い内容だったと思います!貴重なお話をありがとうございました。

Twitterアカウント:

じんやま|WEBディレクター&WEBIA代表

@jin_yama

 

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監修者プロフィール

川俣 貴裕
川俣 貴裕株式会社IT&Plucktice 代表取締役
【プロフィール】
・新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、2019年に株式会社IT&Pluckticeを創業
・SEO記事制作現場におけるマッチングの課題感を解決すべく、ライティング人材に特化したマッチングサービス「ミライトマッチ」を立上げ・運営

【実績】
・Webマーケ会社にて、複数SEOメディア事業の立ち上げ、収益化に貢献
・2021年に「ミライトマッチ」をリリースし、1900名以上のフリーランスを集客。企業と人材のマッチング率は約90%を誇る

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