ライター採用のマニュアル ~良いライターと巡り合い採用するために~

ライター採用のマニュアル ~良いライターと巡り合い採用するために~


自社メディアのコンテンツ作成をライターに依頼している会社で、「求める水準に合ったライターとなかなか出会えない」と頭を悩ましているメディア担当者や編集者は多いのではないでしょうか。

社内の人員のみでコンテンツを作成するにしても、Webサイトの更新を続けていくのは、スキル・時間的にも難しいですよね。

そこで、この記事では、「良いライターに巡り合う方法やコツ」「良いライターか見極める際のポイント」などについて、詳しく解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

良いライターに巡り合う為の事前準備3つ!


まずはじめにここでは、「良いライターに巡り合うために必要な事前準備」を3つ解説していきます。いきなりライターを探し始めると、採用した後に、「想定していたライター像となんか違う…」といった状況になってしまうこともあるので、ここで挙げる3つを必ず把握しておきましょう!

①「依頼内容」を明確にしよう!


まず初めに、依頼する記事作成の内容を明確にしましょう。

ライターを探している時点で、執筆を依頼する媒体は決まっていると思いますので、その媒体はどんな目的を持って運営されていて、どのようなコンテンツを入れるのが望ましいか、きちんと言語化してライターに伝えられるようにしましょう。

依頼内容を明確に決めることなく、ライター探しをしてしまうのは、ミスマッチなライターと契約してしまう1つの要因です。皆さんが美容院に行く際に、ある程度「こんな髪型にしたいな」と考えたり、雑誌の切り抜きを持参したりするのと同じように、予め依頼する内容は言語化しておきましょう。

明確にしておきたい情報は以下の通りです。(ここでは、既にサイトコンセプトの設計やペルソナ設定は済んでいることを前提に挙げています)

  • 依頼する仕事のカテゴリ
    (「SEO記事作成」「セールスコピー・セールスレター作成」「メルマガ・DM作成」「プレスリリース作成」「求人作成」「ゲームシナリオ作成」「事業計画書作成」「サービス導入事例作成」等)
  • 執筆依頼媒体のテーマ・ジャンル
    (「美容」「金融」「不動産」「IT・Web」「医療」「教育」「料理」等)
  • 依頼予定のKW及びその選定意図
  • ライターの業務範囲
    (KW選定・構成案作成・記事執筆・画像選定・取材等)
  • 納品方法
    (Word・Wordpress・Googleドキュメント等)
  • 発注~公開までのスケジュール感
  • 発注期間
  • 執筆依頼媒体のトンマナ

上記で挙げた8つの要素はどれも大切ですが、ライターを採用するにあたり特に重要なのが、「依頼するKWの選定」と「ライターの業務範囲」です。

「ライターの業務範囲」として、「KW選定・構成案作成・記事執筆・画像選定・取材等」と記載しましたが、ここではさらに踏み込んで業務範囲を固めていく必要があります。

例えば、記事執筆とひと口に言っても、「書きたいネタや情報はすでに保有しているため、それを上手くまとめてもらう」「ライターの持つ知識や経験をもとに、構成段階から自由に書いてもらう」「社内にも情報が無いテーマで記事執筆したいため、外部に取材をしてもらいそれをまとめる」などのパターンがあります。

ここで、記事の概要及びライターの業務範囲を明確化させておくことで、次のステップである「求めるライター像の定義」が可能となります。

②「求めるライター像」を定義しよう


ライターとひと口に言っても、その属性だけで「出版社や新聞社に所属するプロライター」や「フリーライター」「主婦ライター」「学生ライター」など複数パターンあります。

依頼内容が明確になった後は、その要件を満たすライター像を定義していきましょう。一般的にSEO記事作成を依頼する場合は、執筆依頼媒体のテーマ・ジャンルが重要となり、それに伴いライターに求めるスキルや経験を固めることが出来ます。

例えば、テーマ・ジャンルが金融や健康などの「人々のお金や人生に影響を与える”YMYL領域”」である場合は、他のジャンルのコンテンツよりも情報の専門性・権威性・信頼性が求められるため、資格を持っている人や関連企業での業務経験があるライターなどが理想のライター像となります。

他にも、「執筆依頼媒体のトンマナ」により、ストーリー性を持たせ面白く書き上げるのが得意なライターや淡々と冷静に分かりやすくまとめる記事作成が得意なライター、どちらを採用するべきかが見えてきます。

このように、上記で明確にした依頼内容8つの観点それぞれで、求めるライター像を出していきます。この時に、求める要件に優先順位を付けておくと、全ての条件を満たすライターがいなかった場合にも良いライターと巡り合いやすくなります。

③「依頼内容に見合った予算」を確保しよう


最後に、明確にした依頼内容、ライター像を基に、予算を確保していきます。ここでは、予算確保の参考に、ライターが行う各業務に対する相場を提示していきます。

コンテンツ制作における業務を全て洗い出すと、以下の通りになります。

【企画フェーズ】
●戦略設計
・メディア分析
・サイト設計
●KW選定
・ペルソナ作成
●打ち合わせ
【構成作成/調査フェーズ】
●デスクトップリサーチ(競合調査等)
●資料入手(本、論文等)
●アンケート
●取材/ヒアリング
●調査出張
●打ち合わせ
●構成案作成
【執筆フェーズ】
●記事執筆;文書納品
●記事執筆;CMS入稿(HTMLのタグ付け、メタディスクリプションの作成なども)
●画像選定
●画像加工
●画像(図解)作成
●撮影
●修正・リライト

この中で、ライターに外注する業務は「構成案作成/調査フェーズ」と「執筆フェーズ」が一般的です。

そして、取材や撮影等をオプション的な要素と位置付けると、記事執筆のベース部分で、報酬のバラツキが発生する主な変数は「構成作成の有無」「納品方法」の2つです。

「構成案の作成が有りの場合」「無しの場合」で2割ほど、「テキスト(文書)での納品」「CMSへの入稿」で2割ほどの変動が一般的です。画像に関しては、「選定」で100~500円/枚、「加工」「作成」で1,500円~5,000円程度/枚が相場となっています。

ライティングを外注できるチャネルを解説!


ライターに依頼する業務内容や、求めるライター像、条件に見合った予算を確保した後は、実際に外注するチャネルを選定していきましょう。外注可能なチャネルとしては、大きく以下の4つに分類することができます。

  1. 総合型クラウドソーシングサービス
  2. ライティング特化型サービス
  3. 記事作成代行サービス
  4. SNS

1つずつ詳しく解説していきます。

①総合型クラウドソーシングサービス


1つ目のチャネルは「総合型クラウドソーシングサービス」です。

クラウドソーシングとは、Crowd(群衆)と Sourcing(業務委託)を組み合わせた造語で、「仕事を発注したい企業や個人がインターネットを通じて不特定多数の人に仕事を依頼できるWebサービスを言います。

総合型クラウドソーシングサービスでは、ライティングといった特定の分野だけではなく、「システム開発」「Webデザイン・HP作成」「動画編集」から「データ入力」「アンケート回答」といった様々な仕事を発注・受注することができます。

【メリット】
●登録ワーカー数が多く、すぐに働いてくれる人が見つかる
●比較的報酬の相場が低いため、発注コストを抑えることができる
●単発の契約ができるため、希望の人材でなかった場合のリスクが低い
【デメリット】
●契約の度に約5~20%の手数料が発生する。
●誰でも登録できるため、スキルの低い人材が多い傾向にある
●ワーカーが途中で仕事を放棄してしまうことが多く、一定のマネジメント工数・スキルを要する

総合型クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」

クラウドワークスは、400万人以上のワーカー、60万社以上の企業が登録している(2021年6月時点)日本最大級の総合型クラウドソーシングサービスです。

ライターとして、登録しているワーカーは20万人を超え、発注後1時間以内に平均3名から応募が来るというデータも発表されています。

公式サイトより発表されている発注相場は以下の通りです。

  • 記事作成;2,000円〜/記事
  • 記事企画;1,000円〜/記事
  • インタビュー・取材;15,000円〜
  • 文字起こし;5,000円〜
  • 編集;2,000円〜/記事
  • 校正;2,000円〜/記事
  • リライト;2,000円〜/記事
  • メルマガ;2,000円〜/本

②ライティング特化型サービス


2つ目のチャネルは「ライティング特化型サービス」です。総合型クラウドソーシングサービスと異なり、ライティングに特化したマッチングプラットフォームです。

【メリット】
①ライターの情報を見てオファーを出すことができるため、公募型のサービスよりもミスマッチの可能性が低い
②サービスによってはライターを紹介してもらうことができ、自社に合うライターを探す時間・コストを省くことが出来る
【デメリット】
①マッチング手数料がかかる場合、初期投資が高くなるため、単発の依頼には向かない
②場合によって、ライターとクライアント間で契約書を交わす必要がある

ライティング特化型サービス「ミライトマッチ」


ミライトマッチは「直接・継続契約」に特化したライター採用プラットフォームです。

一般的なプラットフォームでは、ライターへ発注するたびに報酬の約5~20%が中間マージンとして引き落とされる仕組みですが、ミライトマッチではライターと直接契約することができるため、何度発注しても一切手数料がかかりません。(データベースをご利用する際に有料会員になる必要がございます。詳しくはお問い合わせください。)

また、登録ライターには、ライティングを本業とする”専業ライター”が多くを占めるため「SEO対策で上位を狙いたい」「良質な記事を継続的に発信したい」と考えている企業におすすめです。

③記事作成代行サービス


記事作成代行サービスとはその名の通り、「記事作成を代行してくれる会社が展開しているサービス」を指します。記事作成代行サービスでは、ライティングだけでなく、ディレクションやライターへの依頼、納品管理やコンテンツの品質管理などの工程を全て請け負ってくれる場合が多いです。

大まかな流れとしては、契約内容にもよりますが、一般的に以下のように進行します。※()内が担当です。

  1. メディアの方針やテーマの共有(自社)
  2. KW選定及び提案(記事作成代サービス)
  3. KWの決定(自社&記事作成代行サービス)
  4. ライター採用(記事作成代行サービス)
  5. 記事執筆(ライター)
  6. 検収(記事作成代行サービス)
  7. 最終チェック(自社)
  8. 公開作業(記事作成代行サービス)
  9. 効果検証及び改善提案(記事作成代行サービス)
【メリット】
●月に数十記事といった多くの記事作成を依頼できる
●検収を行ってから納品されるので修正点が少なく、手間がかからない
●記事作成に加え、ディレクションやライターへの依頼、納品管理やコンテンツの品質管理などの工程も任せられる
【デメリット】
●社内にノウハウが溜まりにくい
●コンテンツの品質がコストに左右されやすい
●比較的費用が高いため、業者選びを入念に行う必要がある。

記事作成代行サービス「サグーワークス」

サグーワークスは、株式会社ウィルゲートが運営する記事作成代行サービスです。ライターの実力に合わせた報酬額の設定やSEOコンサルティング、キーワード選定や記事企画、インタビューや商品モニター記事、専門家監修記事の作成等も任せることができます。

④SNS


4つ目のライター採用チャネルは、TwitterやFacebook、Instagram等のSNSです。

最近は、ライターがSNSアカウントを活用し、営業活動を行うことも多く、1つのライター採用チャネルとして機能しています。

【メリット】
●ライターと繋がるのに手数料が一切かからない
●契約前のミーティングなどを自由に行うことができる
●発信内容を遡って見れるため、ライターの人となりを理解しやすい
【デメリット】
●求めるスキル・経験を持ったライターを探し出すのに労力を要する
●クラウドソーシングやマッチングサービスのようなプラットフォームを介さないため、契約についてはすべて自社で準備をする必要があり、手間がかかる

採用の各フェーズでスキルピラミッドを活用し「良いライター」を見極めよう!


ライターを探し始めてから、実際に契約を結ぶまで、大きく以下4つの段階があります。

  1. 書類審査
  2. 面談
  3. テスト発注
  4. 本発注(契約)

良いライターを見極め契約を結ぶために、ここでは各フェーズにおいて、スキルピラミッドを参考に「どのような観点でライターをチェックするか」について解説していきます。

それでは実際に、見極めポイントを解説する前に、簡単に「スキルピラミッド」について、説明します。

スキルピラミッドは「マインドセット」「ポータブルスキル」「テクニカルスキル」の3要素から構成されます。

最下層に位置する「マインドセット」は、スタンスやポテンシャルと呼ばれることもありますが、主にビジョンや価値観(仕事観)つまり、仕事への姿勢やプロ意識、強みの資質などを指します。

そして、「マインドセット」の上の層に位置するのが、「ポータブルスキル」です。「ポータブルスキル」とは、どんな仕事にも必要になるスキル群で構成されます。どんな仕事にも使える=持ち運べるので、「ポータブル」スキルと呼ばれています。ポータブルスキルは、「対人力」「対自分力」「対課題力」の3つで構成されます。

ピラミッドの最上階層は「テクニカルスキル」です。テクニカルスキルとは、特定の業務に必要な専門的スキルを指します。

フェーズ1:書類審査


ライターを採用する第1フェーズは「書類審査」です。ここで言う”書類”は具体的にライターのプロフィールやポートフォリオを指します。

書類審査では、テクニカルスキルを中心にライターの実力を測ります。ここでは、「ライターのプロフィール」と「ポートフォリオ」にて、それぞれ確認すべきポイントや善し悪しの判断基準、注意点を解説します。

「プロフィール」で確認すべきポイント


各ライターによって異なりますが、ライターのプロフィールは大きく以下5つの構成からなることが多いです。

  1. 自己紹介
  2. 実績/経歴
  3. 業務範囲
  4. 得意ジャンル
  5. 稼働時間

それぞれ、見るべきポイントをご紹介します。

「自己紹介」のチェックポイント


「自己紹介」では、「名前」「プロフィール写真」の2つを確認しましょう。

一概に断言はできませんが、名前は、「本名」、もしくは「ライターネーム」で設定しているライターは信頼性が高いです。弊社では、メディア事業の中で、ライターさんにお仕事を外注する機会が多いですが、「適当な名前(「ああああ」や「意味不明なアルファベットの羅列」)」の方より、「本名」または、複数のサービスにおいても統一された「ライターネーム」で活動されているライターの方が、仕事を途中放棄されてしまう率が低く、納品されるコンテンツの質も良質でした。

次に、プロフィール写真ですが、これも名前と同じロジックで、「本人の写真」で登録されているライターが望ましいです。しかし、ライターによっては、例えば本業との兼ね合いなど諸事情で顔出しできないというケースも少なくないので、「本人写真ではない=信頼できない」ということでは決してありません。中には、自身を投影したキャラクターを自作し、プロフィール写真に設定、ブランディングしているライターもいます。

「実績/経歴」のチェックポイント


経歴では、「大学(院)卒業~職歴が分かるぐらいの情報が簡潔に載っているか」などを簡単にチェックしましょう。例えばプレスリリース作成や広告のクリエイティブ作成などの案件を依頼したい場合は、ここで広告代理店出身の方やPR会社に勤めていた方などを優先にフィルタリングすると良いでしょう。

実績では、「過去発注したクライアントの評価」「累計執筆本数」「KWと検索順位」の3つを確認しましょう。

「過去発注したクライアントの評価」は、サービスにより、閲覧できるもの、出来ないものがあります。閲覧可能の場合は、必ずここでの評価を確認しましょう。

チェックする際の注意点として、単純に「受注実績(件数)」と「星評価」を見て判断するのはNGです。中には、簡単なアンケート回答などで、評価集めをしている方もいるからです。サービスによっては、”過去のクライアントが依頼した業務の詳細”が閲覧可能なので、自社で発注する案件に類似した依頼の評価を確認し判断しましょう。

「累計執筆本数」では、特に同メディアにおいて、継続的に執筆しているライターが望ましいです。同じ企業から継続的に発注されていることは、信頼性の担保がある程度されていると捉えられるためです。

「KWと検索順位」では、単に順位によって評価するのではなく、KWの難易度も考慮しましょう。例えば、「検索ボリュームが極端に低いKWで上位表示」よりも「検索ボリュームが高く競合も多いKWで10位」の方が、ライターとして実力が高いといったケースもあります。

「業務範囲」のチェックポイント


業務範囲では、”「工程」と「業務種別」”2つの観点で対応可能業務をチェックし、必要なライターを選びましょう。

【工程の例】
●構成書作成
●SEOライティング、リライト
●画像選定
●CMS入稿(WordPress)
●校正・校閲など
【業務種別の例】
●インタビュー/取材
●撮影
●(電子)書籍の執筆
●プレスリリース作成
●ディレクション/監修など
「得意ジャンル」のチェックポイント


「得意ジャンル」を確認するときの注意点として、「得意ジャンルが多ければ多いほど信頼できるというわけではない」ということが挙げられます。仕事が欲しいあまり、オールジャンル得意と記載している可能性もあるためです。

しかし、キャッチアップ能力やリサーチ力に長けているライターの中には、よっぽど専門的な内容を除き、基本的にどのジャンルでも高品質な記事を執筆できる方もいるので、しっかりと確認しましょう。後述するテスト発注の際に、構成を作成してもらい、その構成案の精度や作成スピードで判断することがおすすめです。

「稼働時間」のチェックポイント


稼働時間については、年齢や性別同様、依頼する記事のボリュームや難易度、業務範囲によって、必要な工数は異なり、納期の関係もあるため、メディアとマッチした稼働時間のライターを選定しましょう。

「ポートフォリオ」で確認すべきポイント


ポートフォリオでは、基本的に自社で作成しているレギュレーションに沿って、評価していきます。

SEO対策(検索意図を言語化できているか等)、日本語表現(言い回しに不自然さは無いか等)、論理展開(主張に一貫性はあるか等)、読みやすさ(フォントサイズは適切か等)、記事の内容(独⾃性(オリジナリティ)はあるか等)、コンプライアンス(情報の鮮度はいいか等)の6つの観点でチェックしていくのが良いでしょう。

以下の画像のように、具体的な「検収時のチェックポイント一覧」を知りたい方はこちらのフォームより、お申込みください。

フェーズ2:面談


書類審査が終わり、気になったライターがいた際には、いきなり契約を結ばずに、面談を挟みましょう。

面談では、ポータブルスキル(「対人力」「対自分力」「対課題力」)とマインドセットを中心にライターの実力・人柄を確認します。具体的に確認したい項目は以下の通りです。

【ポータブルスキル】
<対人力>
●コミュニケーション
●協調性
●人柄

<対自分力>
●スケジュール管理
●タスクマネジメント
●責任感
●行動力
●粘り強さ(持続力)

<対課題力>
●論理的思考力
●課題解決力
●企画力

【マインドセット】
●ライターに対する向き合い方(ライターをしている目的等)
●好奇心

実際にどんな質問を行うべきか気になる方は、ライター採用が経験豊富な企業が実際に使っている「webライター採用面談 質問集」を、こちらのフォームよりお申し込みください。

フェーズ3:テスト発注


テスト発注とは、ライターと実際に契約を結び、案件を依頼する前段階で、1記事~数記事というテスト的発注を行うフェーズを指します。書類審査、面談で見抜くことが難しい「テクニカルスキル」を中心にライターの実力を確認します。

テクニカルスキルの観点では、ポートフォリオを確認する際と同様に、納品物をSEO対策(検索意図を言語化できているか等)、日本語表現(言い回しに不自然さは無いか等)、論理展開(主張に一貫性はあるか等)、読みやすさ(フォントサイズは適切か等)、記事の内容(独⾃性(オリジナリティ)はあるか等)、コンプライアンス(情報の鮮度はいいか等)の6つの観点でチェックしていきます。

また、テスト発注では、「テクニカルスキル」以外に、以下のような「ポータブルスキル」と「マインドセット」も包括的に確認できます。

  • コミュニケーションの円滑さ
  • 納期に対する意識や仕事の速さ
  • 修正時の対応力や素直さ
  • 業務範囲の広さや柔軟さ

フェーズ4:本発注(契約)


書類審査、面談、テスト発注を通し、仕事を任せたいライターがいた場合は、いよいよ契約に進みます。

この本発注をする段階で、必ず業務委託契約書を交わすようにしましょう。契約書を交わさない企業やライターも多いですが、契約後にトラブルにならないように予めリスクヘッジしておくのが安心です。

一般的に、業務委託契約書では「業務目的」や「業務内容」「報酬や費用」「契約期間や納品方法」「守秘義務」「契約更新・解除条件」等が記載されます。

締結する相手によって、異なりますが、一般的に以下のような内容が盛り込まれていることが多いです。

  • 業務内容
  • 報酬について
  • 契約期間
  • 納品方法
  • 瑕疵担保
  • 知的財産権・著作権
  • 秘密保持
  • 契約更新・契約解除
  • 損害賠償
  • 禁止事項

おわりに

株式会社IT&Pluckticeでは、ライターと企業を直接繋ぐマッチングサービス「ミライトマッチ」を運営しています。ここまで、より自社にマッチしたライターと巡り合い、採用するためのポイントを解説しましたが、継続的にお付き合いできるライターと繋がることは難しいです。

「ミライトマッチ」では、約65%のハイレベルな専業ライターと継続的な付き合いを前提に、繋がることができます。ライター採用について、お悩みの方がいらしたらぜひお気軽にこちらよりご登録(無料)ください。

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