被リンクとは、他のWebサイトから自社サイトに向けて貼られたリンクのことです。
Googleのアルゴリズムでは、外部サイトからリンクされている数が多く、かつ質が高いサイトについて高い評価を下す傾向があります。
自社サイトに被リンクを集めることで以下のような効果が得られます。
被リンクにより得られる効果
- サイトやページの評価が向上する
- ドメインパワーが上がる
- クローラビリティが向上する
上記のメリットがなぜ起こるのかについても理解していないと、正しい被リンク獲得に繋げられません。
そこで本記事では、被リンクの基礎知識から具体的な獲得方法、注意点まで、実践的な内容を解説していきます。
▼この記事でわかること
- 被リンクがSEOに重要な理由
- 被リンク獲得によって得られる具体的な効果
- 良質な被リンクの獲得方法と実践的な進め方
- 被リンク獲得時の注意点と効果的な営業手法
これから被リンク対策を始めようとしている方は、ぜひ最後までお読みください。
- 「SEOやコンテンツ制作を外注したいけど、誰が担当するか分からないのが不安…」
- 「専門性が必要な分野なのに、記事のクオリティが期待に届かないことが多い…」
- 「契約期間や初期費用の縛りがあって、気軽に試せないのが悩み…」
被リンクの営業代行にも対応しておりますので、自社にSEOのプロ人材がいないという場合は、ミライトマッチTEAMSの活用をご検討ください。
被リンクとは?
被リンクとは、他のWebサイトから自分のWebサイトへ貼られるリンクのことで、外部リンクやバックリンクとも呼ばれます。
被リンクは、SEOの外部対策として効果が高く、Webサイトのコンテンツやドメインの評価を高めるために重要な要素となります。
Googleでは、コンテンツの質を判断するために被リンクを重視しています。被リンクを獲得することでWebページの評価を高められますが、無闇やたらに獲得しようとせず、被リンクの質も重視する必要があります。
被リンクを獲得するためには、さまざまな方法がありますが、基本的には地道に営業活動を続けることが大切です。自社のコンテンツに合ったメディアを探し、諦めずに被リンクの営業メールを送ってみましょう。
Googleが被リンクを重視している3つの理由
Googleは、コンテンツの質を判断するために被リンクを重視しています。
実際に、Googleが掲げる10の事実にてページ間のリンクに関して述べられています。
4. Web上の民主主義は機能する。Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがWebサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各Webページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。
引用:Google が掲げる 10 の事実|Google
他のページから最も良い情報源として被リンクをもらうことでWebページの重要性を評価している可能性が高いです。
ここからは、Googleが被リンクを重視している理由を3つご紹介します。
▼Googleが被リンクを重視している3つの理由
- 理由①|検索エンジンがコンテンツの内容を完全に理解できないから
- 理由②|被リンクが多いほど評価されているから
- 理由③|被リンクは専門性や権威性の証明になるから
理由①|検索エンジンがコンテンツの内容を完全に理解できないから
検索エンジンは、Webサイトのコンテンツを完全に理解できません。そのため、価値のあるコンテンツには多くのリンクが貼られやすいことから、被リンクを基準の1つとしているのです。
Googleは、検索クエリのニュアンスや文脈を理解して検索結果を表示させるようにした「BERTアップデート」によってかなりのレベルで意味を理解できるようになっているものの、被リンクはまだまだ重要な要素の1つだと言われています。
理由②|被リンクが多いほど評価されているから
被リンクが多いWebサイトは、多くのWebサイトから評価されていると判断されます。
学術論文は多く引用されているほど価値の高い論文を意味しますが、それと同様に被リンクが多いWebサイトも、それだけ多くのWebサイトから支持されていると判断されるのです。
理由③|被リンクは専門性や権威性の証明になるから
特定の分野において多くの被リンクを獲得しているWebサイトは、その分野における専門性や権威性が高いと判断されます。
例えば、医療に関するWebサイトが多くの医療機関や医療従事者から被リンクを受けている場合、そのWebサイトは医療分野において高い専門性と権威性を持っていると判断されるでしょう。
また、Googleが重視するE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の評価にも直結するため被リンクはSEOにおいて効果的と言えます。
被リンクのメリット・効果3つ
ここからは、被リンクのメリットや効果を3つご紹介します。
▼被リンクのメリット・効果3つ
- メリット・効果①|サイトやページの評価が向上する
- メリット・効果②|ドメインパワーが上がる
- メリット・効果③|クローラビリティが向上する
メリット・効果①|サイトやページの評価が向上する
被リンクを獲得することで、サイトやページの評価が向上します。なぜなら、検索エンジンが被リンクをWebサイトの信頼性や権威性を判断する材料として利用しているためです。
前述した通り、Googleが掲げる10の事実にてページ間のリンクについて述べられています。
4. Web上の民主主義は機能する。Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがWebサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各Webページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。
引用:Google が掲げる 10 の事実|Google
質の高い被リンクを多く獲得することで、サイトやページの評価はさらに高まります。
メリット・効果②|ドメインパワーが上がる
ドメインパワーとは、ドメインの強さを示す指標であり、Webサイトの信頼性を数値化したものです。被リンクを獲得することで、ドメインパワーが向上します。
ドメインパワーが高いサイトは、検索エンジンのランキングで上位表示されやすくなるだけでなく、ユーザーからの信頼感も高まります。
ドメインパワーをGoogle社は定義していませんが、Google社の本音と建前を考えるとドメインパワーと検索順位は相関関係にあると言えるでしょう。
メリット・効果③|クローラビリティが向上する
クローラビリティとは、検索エンジンのクローラーがWebサイトを巡回しやすさを示す指標です。被リンクを獲得することで、クローラーが巡回しやすくなります。
クローラーは、被リンクを辿ってWebサイトを巡回します。そのため、被リンクが多いWebサイトは、クローラーが巡回しやすくなるのです。
過去の記事でクローラーについて解説していますので、参考にしてみてください。
▼関連記事
【SEO初心者】クローラーとは?Webサイトを巡回してインデックスするまでを解説
被リンクを獲得するための方法おすすめ6選
ここからは、被リンクを獲得するためのおすすめの方法を6つご紹介します。
▼被リンクを獲得するための方法おすすめ6選
- 方法①|協賛リンクを狙う
- 方法②|プレスリリースを活用する
- 方法③|既存クライアントに依頼する
- 方法④|被リンクの営業メールを送付する
- 方法⑤|取材・インタビューを実施する
- 方法⑥|質の高いコンテンツを作成する
方法①|協賛リンクを狙う
協賛リンクとは、企業や団体が運営するWebサイトに協賛することで、被リンクを獲得する方法です。
自社のWebサイトと関連性の高い企業や団体に協賛することで、質の高い被リンクを獲得できる可能性があります。
例えば、地域密着型のビジネスを展開している場合、地元のスポーツチームやイベントに協賛することで、その団体やイベントのWebサイトに自社サイトへのリンクを掲載してもらえることがあります。
方法②|プレスリリースを活用する
PR TIMESや@PRESSなどのプレスリリース配信サービスを用いて、各メディアに情報を直接的に届ける方法です。
コストがかかりますが、プレスリリースで公開することで認知させることができます。
例えば、こちらはミライトマッチのプレスリリースです。
このように、PR TIMESや@PRESSなどに掲載することでメディアや他のWebサイトにプレスリリースが掲載され、被リンクを獲得できる可能性があります。
方法③|既存クライアントに依頼する
既存のクライアントに、自社のWebサイトへのリンク掲載を依頼する方法です。
既存のクライアントは、自社の商品やサービスに満足している可能性が高いため、被リンクを獲得できる可能性が高いでしょう。
方法④|被リンクの営業メールを送付する
主にメールで被リンクの営業をかける手法です。
被リンクの営業メールを送る際は、
営業メールの種類
- ①貴社サービスを紹介したので、リンクを貼っていただきたい旨のメール
- ②まとめ記事に弊社サービスの掲載依頼をかけるメール
などが挙げられます。
ここからは、被リンクの営業提案をする際の3つのパターンを解説します。
▼被リンクの営業提案をする際の3つのパターン
- 相互リンク提案
- 記事の寄稿リ
- ンク切れ通知
- リンク設定通知
相互リンク提案
SEO記事におすすめの1つとして紹介してもらい、自社のリンクを貼ってもらう方法です。
その代わりに、自社サイトから〇〇サイトから紹介されたと投稿することで相互にリンクを貼ることができます。
記事の寄稿
SEO記事を無料で1記事書く代わりに、リンクを貼ってもらえないかと提案する方法です。
寄稿を行う際には、関連性の無いサイトやスパムサイトではなく、自社に合ったサイトを選ぶようにしましょう。
リンク切れ通知・リンク設定通知
自社の紹介がされていたり、自社サイトの画像が使用されている場合、リンクを貼ってもらうように依頼する方法です。
他社のサイトを見回り、該当する記事があれば積極的に営業しましょう。
方法⑤|取材・インタビューを実施する
業界の専門家や有名人に取材やインタビューを依頼し、記事化する方法です。
業界の専門家や有名人による面白い内容が話題になれば、被リンク獲得の可能性が高まります。
また、既存クライアントに導入事例を打診するのもおすすめの方法です。
方法⑥|質の高いコンテンツを作成する
質の高いコンテンツを作成することで、他のWebサイトから自然に被リンクを獲得する方法です。質の高いコンテンツは、ユーザーにとって有益な情報や、興味深い内容である必要があります。
このようなコンテンツを作成することで、他のWebサイトから自然に被リンクを獲得できます。
被リンクを獲得する上での注意点
被リンクはWebサイトのSEO対策において重要な要素となりますが、ただ闇雲に被リンクを獲得すれば良いわけではありません。
ここからは、被リンクを獲得する上での注意点を3つご紹介します。
▼被リンクを獲得する上での注意点
- 注意点①|質の悪い被リンク獲得はNG
- 注意点②|質の良い被リンクを理解することが大切
- 注意点③|地道な営業が最も効果的
注意点①|質の悪い被リンク獲得はNG
質の悪い被リンクは、SEO効果を期待できないだけでなく、場合によってはWebサイトの評価を下げてしまう可能性もあります。
ブログを大量に作成し、被リンクを集める手法や業者から被リンクを獲得する手法は今は通用しません。
低品質・悪質な被リンクがあった場合は、外すように依頼するか、サーチコンソールから否認しましょう。
Googleによると、質の低い被リンクを獲得するための行為はリンクスパムと呼ばれ、スパム行為になるとされています。
リンクスパムとは、検索ランキングを操作することを主な目的として、サイトへのリンクやサイトからのリンクを作成する行為です。リンクスパムの例としては、次のようなものが挙げられます。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
・ランキングを上げることを目的としたリンクの売買
・過剰な相互リンクや、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する
・自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成する
・ランキング クレジットをブロックしないテキスト広告またはテキストリンク
・質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク
・さまざまなサイトに配布されるウィジェットに埋め込まれている、大量のキーワードを含む非表示のリンクや低品質のリンク
・さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれて広く配布されるリンク
・フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク
・リンクとランキング シグナルの操作を主な目的とした価値の低いコンテンツの作成
このように、無理に被リンクを獲得しようとするとスパム行為と見なされてしまう可能性があるため注意しましょう。
注意点②|質の良い被リンクを理解することが大切
質の高い被リンクを獲得できればドメインパワーも上がりやすいため、質の良い被リンクを理解することは大切です。
自社サイトとジャンルが違うサイトやドメインパワーの強いサイト、上位表示されているページから被リンクを獲得すると効果が高い傾向にあります。
注意点③|地道な営業が最も効果的
被リンクを獲得するには、地道な営業活動が最も効果的と言えます。
被リンク営業の獲得率は5%前後であり、多くの場合断られることが多いです。しかし、諦めずに地道に営業活動を続けることで、被リンクを獲得できる可能性が高まります。
メール担当とコンテンツ制作の担当は分けるなど、営業する体制を整えて臨みましょう。
[CVバー_ミライトマッチ説明資料]
- 「SEOやコンテンツ制作を外注したいけど、誰が担当するか分からないのが不安…」
- 「専門性が必要な分野なのに、記事のクオリティが期待に届かないことが多い…」
- 「契約期間や初期費用の縛りがあって、気軽に試せないのが悩み…」
被リンクの営業代行にも対応しておりますので、自社にSEOのプロ人材がいないという場合は、ミライトマッチTEAMSの活用をご検討ください。
おすすめの被リンク営業の進め方
被リンク営業は、Webサイトの評価を高めるために非常に有効な手段です。しかし、闇雲に営業を行っても効果は期待できません。
ここからは、おすすめの被リンク営業の進め方を4つご紹介します。
▼おすすめの被リンク営業の進め方
- 進め方①|Webサイトの現状を把握する
- 進め方②|営業先リストを作成する
- 進め方③|営業メールを送信する
- 進め方④|メール対応をする
進め方①|Webサイトの現状を把握する
被リンク営業を始める前に、まずは自社のWebサイトの現状を把握することが重要です。
現状を把握することで、どのような被リンクを獲得すべきか、どのWebサイトに営業をかけるべきかが見えてきます。
SEO分析ツール「Ahrefs」で分析すると、そのドメインが持つDR(ドメインレーティング)を測ることができます。0~100でレイティングされ、高ければ高いほどドメインの価値が高いです。
このように、さまざまなツールを活用してWebサイトの現状を把握しましょう。
進め方②|営業先リストを作成する
自社のWebサイトの現状を把握したら、次は営業先リストを作成します。営業先リストは、自社のWebサイトと関連性の高いWebサイトをリストアップしたものです。
協賛リンクや同ジャンルのWebサイトを探してリスト化しましょう。
進め方③|営業メールを送信する
営業先リストが完成したら、いよいよ営業メールを送信します。
1つメールのテンプレートを作成できると効率がアップするため作成しましょう。ただし、誤字脱字や情報の変換し忘れに注意する必要があります。
被リンク営業のメールテンプレ
被リンク営業のメールテンプレをご紹介します。ぜひご活用ください。
件名:Webサイトの相互リンクのご提案
AAAサイト運営のご担当者様
はじめまして!BB株式会社で広報を担当している山田と申します。
この度は、以下のページを拝見し、相互被リンクのお願いでご連絡をさせていただきました。URL:
「タイトル名:〜」の記事に、弊社を掲載していただけないでしょうか?
▼BB株式会社URL:
もし、掲載していただければ、弊社公式サイトに貴社のリンクを掲載いたします。
貴社サイトのテーマが弊社サイトと関連性が高いため、相互リンクを実施し「お互いのSEO評価を高めることができないか」というご相談になります。
【実施体制】掲載する情報は私の方ですべて対応するため、貴社は記事をご確認の上、問題がなければ公開をお願いできればと存じます。
本提案にご興味があれば「興味あり」とだけ返信いただけますでしょうか?本メールをご覧になられているお客様については、無料でオンラインMTGをさせていただきます。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
進め方④|メール対応をする
送信したメールに対して返信があった場合は、迅速かつ丁寧に対応しましょう。質問や要望があれば、真摯に対応することで被リンクを獲得できる可能性が高まります。
また、返信がない場合でも、1週間後くらいに再度メールを送信してみるのも良いでしょう。ただし、何度もメールを送信すると、相手に迷惑がられる可能性もあるため注意が必要です。
まとめ
今回の記事では、被リンクの基礎知識から具体的な獲得方法、注意点まで実践的な内容を解説しました。
被リンクは、SEOの外部対策として非常に有効な手段と言えます。
被リンクは、諦めずに営業を続けることが大切です。自社のサイトの状況を把握した上で営業先リストを作成し、地道に営業メールを送りましょう。
SEOお悩み無料相談では、毎月先着5社まで無料で相談を承っております。被リンク営業を検討している方は、まずは無料相談を活用してみてください。
監修者プロフィール
-
SEO歴5年のSEOコンサルタント。自身のアフィリエイトサイトをグロースさせた経験から、現在は企業のSEM支援を行っている。具体的には、オウンドメディア運用代行、SEO戦略立案、記事制作代行などを実施している。
日本マーケティング学会の会員としても活動をしている。
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