SEO対策において、ウェブサイトの評価を高め、検索順位を向上させる上で、内部リンクは非常に重要な要素です。
「ZYPPY SEO」が行った調査によると、内部リンクが0本〜4本しか張られていないページと比較すると、40本〜44本の内部リンクが張られているページはトラフィックが4倍も多かったという結果が出ています。
しかし、だからと言って闇雲に貼るだけでは効果はでません。例えば、関連性の低いページにむやみにリンクを貼ったり、過剰な数のリンクを設置したりすると、ユーザーの混乱を招き、逆効果になる可能性があります。
重要なのは、ユーザーにとって有益な情報に自然な形で内部リンクを設置することです。
そこで本記事では、内部リンクの基本から、WordPressでの具体的な設定方法、SEO効果を高めるポイントや注意点まで、幅広く解説します。SEOメディアの運営者や記事制作の担当者は、ぜひ最後まで読んで、本質をチェックしてください。
▼この記事でわかること
- 内部リンクの基本概念と重要性
- 記事内の内部リンクの貼り方
- 記事以外の内部リンクWordPressでの具体的な設定方法
- SEOの効果を高める内部リンクの貼り方のポイント
- 内部リンクを貼る際の4つの注意点
内部リンクの適切な設置場所は、記事によって異なるため、SEOの専門知識が必要不可欠です。
ミライトマッチTEAMSには、SEOの専門知識を持ったプロのディレクターが所属しています。適切な場所に内部リンクを設置できるため、SEOの効果も高く、読者も自然な流れで関連情報にアクセスすることが可能です。
自社にSEOのプロ人材がいないという場合は、ミライトマッチTEAMSの活用をご検討ください。
内部リンクとは?
ウェブサイトやブログ記事において、同一サイト内の別のページへ移動できるように設定されたリンクのことを内部リンクといいます。ウェブサイトやブログを運営する上で、内部リンクは非常に重要な役割を担っています。
内部リンクを効果的に活用することで、ユーザーの回遊率を高め、サイト全体のSEO効果を向上させることができます。
記事内での内部リンクの貼り方
内部リンクの貼り方は多岐に渡り、その方法は記事内・記事外によって異なります。ここからは、記事内への内部リンクの貼り方をご紹介します。
▼記事内への内部リンクの貼り方
- 貼り方①|アンカーテキスト
- 貼り方②|ブログカード
- 貼り方③|バナー
- 貼り方④|ボタン
- 貼り方⑤|関連記事
それでは、記事内への内部リンクの貼り方を詳しく見ていきましょう。
貼り方①|アンカーテキスト
アンカーテキストとは、リンクが設定されたテキストのことです。ウェブサイトやブログ記事内で、特定のキーワードやフレーズにリンクを設定することで、読者を関連性の高い他のページに誘導することができます。
例えば、「SEO対策」というキーワードにリンクを設定し、SEO対策に関する詳細な解説ページへ誘導することができます。
ワードプレスでアンカーテキストを設置する方法
WordPressでアンカーテキストを設置する方法は非常に簡単です。
▼記事内への内部リンクの貼り方
- リンクを設定したいテキストを選択する
- ツールバーのリンク挿入ボタンをクリックする
- リンク先のURLを入力する、またはサイト内にあるページを選択する
- 「リンクを開く場所」で「新しいタブ」を選択する
新しいタブでリンクを開くことで、ユーザーが元のページを離れることなく、別のページを閲覧することができます。
貼り方②|ブログカード
ブログカードとは、リンク先のページのタイトル、アイキャッチ画像、概要などを表示するリンク形式です。視覚的に分かりやすく、読者のクリック率向上に繋がりやすいというメリットがあります。
ブログカードは、WordPressのテーマやプラグインによって設定方法が異なります。多くの場合、投稿編集画面でブログカードを挿入したい場所にリンクを入力するだけで自動的にブログカードが生成されます。
ワードプレスでブログカードを設定する方法
WordPressでブログカードを設定する方法は、以下の通りです。
▼記事内への内部リンクの貼り方
- ブログカードを挿入したい場所にリンクを入力する
- テーマやプラグインの設定に従って、ブログカードの表示をカスタマイズする
- 必要に応じて、アイキャッチ画像や概要などを編集する
貼り方③|バナー
バナーとは、画像や動画を使用したリンクのことです。視覚的にアピール力が高く、クリック率向上に効果的です。
バナーは、ウェブサイトのデザインに合わせて作成することで、より効果的にユーザーの目を引くことができます。
視覚的に目立つためクリック率が高い傾向にあることや、デザイン性が高くサイトのイメージ向上に繋がることから目立たせたい記事への誘導に効果的と言えます。
貼り方④|ボタン
ボタン型のリンクは、行動を促す際に効果的です。例えば、「詳細はこちら」「資料請求」といったボタンを設置し、CTAとして活用することで読者のコンバージョン率向上に繋がる可能性があります。
ボタンのデザインは、ウェブサイトのテーマに合わせてカスタマイズすることができます。
貼り方⑤|関連記事
関連記事一覧を表示することで、読者の回遊率を高めることができます。関連記事は、自動的に表示されるように設定することも、手動で選択することもできます。
関連性の高い記事に誘導できるため読者の滞在時間を延ばせることや、サイト全体のPV数増加に繋がるといったメリットがあります。
記事外への内部リンクの貼り方
ここからは、記事外への内部リンクの貼り方をご紹介します。
▼記事外への内部リンクの貼り方
- 貼り方①|パンくずリスト
- 貼り方②|グローバルナビゲーション
- 貼り方③|サイトマップ
それでは、内部リンクの貼り方を1つずつ見ていきましょう。
貼り方①|パンくずリスト
パンくずリストとは、現在閲覧しているページがサイト内のどの階層に位置しているのかを示すものです。
例えば、「ホーム > サービス > Webサイト制作」のように、トップページから現在地までの階層構造を表示します。ユーザーがサイト構造を把握しやすくなるため、回遊率向上に役立ちます。
パンくずリストは、多くのWordPressテーマで標準搭載されています。テーマによっては、パンくずリストのデザインや表示位置をカスタマイズできるものもあるため活用してみてください。
貼り方②|グローバルナビゲーション
グローバルナビゲーションとは、サイトの全てのページに共通して表示されるメニューのことです。主要なページへの導線を設置することで、ユーザビリティ向上に繋がります。
グローバルナビゲーションは、ヘッダー部分に設置され、サイトのロゴや検索ボックスと共に配置されることが多いです。
グローバルナビゲーションの項目は、サイトの構成や目的に合わせて設定する必要があります。例えば、企業サイトであれば、「会社概要」「サービス」「お問い合わせ」といった項目が一般的です。ブログサイトであれば、「カテゴリー」「タグ」「プロフィール」といった項目が考えられます。
貼り方③|サイトマップ
サイトマップとは、サイト全体の構成を一覧表示したページのことです。ユーザーが目的のページを見つけやすくなるだけでなく、検索エンジンのクローラーがサイトを巡回しやすくなる効果もあります。
サイトマップは、XMLサイトマップとHTMLサイトマップの2種類があります。XMLサイトマップは検索エンジンにサイトの構造を伝えるためのもので、HTMLサイトマップはユーザーがサイト内を閲覧するためのものです。
種類 | XMLサイトマップ | HTMLサイトマップ |
---|---|---|
目的 | 検索エンジン向け | ユーザー向け |
役割 | サイト構造の伝達 | サイト内閲覧の利便性向上 |
設置場所 | サーバーのルートディレクトリ | サイト内 |
記述内容 | URL、更新頻度、優先度など | サイト内の主要ページへのリンク |
表示形式 | テキスト形式 | ウェブページ形式 |
作成方法 | サイトマップ作成ツール、手動 | 手動、CMSの機能 |
ここでいう、HTMLサイトマップがいわゆる内部リンクの一つになります。サイトの1ページにサイト全体のコンテンツへ遷移するリンク集を集めたようなものになります。
このように、内部リンクの貼り方は多種多様であり、記事に合わせて取捨選択を行わなければなりません。
適切な内部リンクの貼り方を選ぶには、SEOの専門知識が必要不可欠です。
そのため、自社にSEOの知識を持った人材がいないという場合は、外注することも選択肢に入れてみる必要があります。
ミライトマッチTEAMSは、SEOコンサルと記事制作を丸ごと代行するサービスです。SEOの専門知識を持ったプロのディレクターが内部リンクを設置するため、自然な流れで関連情報にアクセスでき、SEOの効果を高めることができます。
SEOの効果が高い内部リンクの設置のポイント
SEOの効果を高めるためには、内部リンクをただ設置するだけでは不十分です。ユーザーの行動や検索エンジンの仕組みを理解した上で、戦略的に内部リンクを設置していく必要があります。
ここでは、SEOの効果が高い内部リンクの設置のポイントについて詳しく解説していきます。
▼SEOの効果が高い内部リンクの設置のポイント
- ポイント①|ユーザーがもっと知りたい場所に設置する
- ポイント②|関連性のある記事を貼る
- ポイント③|テキストから情報が読み取れるようにする
- ポイント④|順位アップを狙いたい記事に内部リンクを集める
それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ポイント①|ユーザーが知りたい場所に設置する
ユーザーが次に読みたいと思うであろう場所に内部リンクを設置することで、回遊率を高めることができます。
例えば、ある商品のレビュー記事を読んでいるユーザーは、その商品の購入ページへのリンクに興味を持つ可能性が高いでしょう。
このように、ユーザーの行動を予測し、ニーズに合った内部リンクを設置することで、ユーザーの満足度を高め、サイトの回遊率向上に繋げることができます。
ポイント②|関連性のある記事を貼る
関連性の高い記事に内部リンクを設置することで、ユーザーのニーズに応えるだけでなく、検索エンジンからの評価も高まります。
検索エンジンは、内部リンクを参考にサイト内のコンテンツの関連性(=文脈)を判断しています。関連性の高い記事同士を内部リンクで繋ぐことで、検索エンジンにサイトの構造を理解させやすくなり、SEO効果の向上に繋がります。
リンクに文脈を与えてください。リンクの前後にある文が重要になるため、全体としての文章に注意を払うようにしてください。リンクのすぐ隣にリンクを配置しないでください。読者がリンク同士を識別しにくくなります。また、それぞれのリンクの前後のテキストが失われることになります。
引用元:Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス | Google 検索セントラル
例えば、「WordPressの使い方」という記事には、「WordPressのテーマ」や「WordPressのプラグイン」といった関連性の高い記事へのリンクを設置することができます。
ポイント③|テキストから情報が読み取れるようにする
「こちら」「詳しくはこちら」といった曖昧な表現ではなく、具体的なキーワードを含むアンカーテキストを設定することで、ユーザーと検索エンジンの両方に分かりやすい内部リンクになります。
先述した通り、アンカーテキストとはリンクが設定されたテキストのことです。アンカーテキストに具体的なキーワードを含めることで、リンク先のページの内容をユーザーに伝えることができます。
実際にGoogleが評価するアンカーテキストは、「内容が具体的で、適度に簡潔で、テキストが掲載されているページとリンク先のページの両方に関連があるテキスト」であると述べています。
良いアンカー テキストとは、内容が具体的で、適度に簡潔で、テキストが掲載されているページとリンク先のページの両方に関連があるテキストです。リンクに文脈を与え、読み手の期待に沿うものです。 アンカー テキストが良好であるほど、ユーザーはサイト内のナビゲーションが容易になり、Google はリンク先のページ内容を把握しやすくなります。
引用元:Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス | Google 検索セントラル
例えば、「詳しくはこちら」というリンクよりも、「SEO対策を詳しく知りたい方はこちら」というリンクの方が分かりやすいと言えるでしょう。
ポイント④|順位アップを狙いたい記事に内部リンクを集める
重要なページに多くの内部リンクを集めることで、検索エンジンからの評価を高め、検索順位の向上に繋がる可能性があります。
いわゆるトピッククラスターモデルと呼ばれる概念になります。
検索エンジンは、内部リンクが多いページを重要なページと判断する傾向があります。そのため、順位を上げたい記事には、サイト内の様々なページから内部リンクを設置することが効果的です。
ただし、むやみやたらに内部リンクを貼るのではなく、ユーザーの利便性を考慮することが重要です。実際に、SEOの権威である鈴木謙一さんも以下のように述べています。
上記のように、ただ小手先のテクニックでリンクを集めるのではなく、ユーザーの利便性を向上させることを常に念頭に置いて内部リンクの設置を進めるようにしましょう。
内部リンクを貼る際の注意点4つ
内部リンクを貼る際には、いくつかの注意点があります。これらの注意点を守らないと、ユーザーの利便性を損なったり、SEO効果を下げてしまう可能性があります。
▼内部リンクを貼る際の注意点4つ
- 注意点①|リンクが分かるようなデザインにする
- 注意点②|むやみやたらに設置しない
- 注意点③|サイト設計の段階で内部リンクも考える
- 注意点④|リンク切れがないかチェックする
それでは、内部リンクを貼る際の注意点を1つずつ見ていきましょう。
注意点①|リンクが分かるようなデザインにする
内部リンクは、ユーザーがひと目でリンクだと分かるようなデザインにする必要があります。
例えば、リンクに下線を引いたり、色を変えたりすることで、リンクであることを明確に示すことができます。
また、リンクテキストにマウスカーソルを合わせた際に、カーソルの形状が変わったり、リンクテキストの色が変わったりするなどの視覚的な効果を加えることも有効です。
注意点②|むやみやたらに設置しない
内部リンクは、多すぎても少なすぎてもいけません。ユーザーの利便性を考慮して、適切な数に留めるようにしましょう。
内部リンクが多すぎると、ユーザーを混乱させてしまう可能性があります。また、1つのページに多くの内部リンクを設置すると、それぞれのリンクのSEO効果が分散してしまう可能性もあるため気をつけましょう。
注意点③|サイト設計の段階で内部リンクも考える
ウェブサイトを構築する段階で、内部リンクの構造も考慮することで、SEO効果を高めることができます。
サイトマップを作成することで、内部リンクの構造を整理することが可能になります。サイトマップは、サイト全体の構成を一覧表示したページのことです。サイトマップを作成することで、サイトの構造を視覚的に把握することができます。
注意点④|リンク切れがないかチェックする
リンク切れは、ユーザーの離脱に繋がるだけでなく検索エンジンからの評価を下げる可能性もあります。定期的にリンク切れをチェックし、修正することが大切です。
リンク切れをチェックするツールは、無料で利用できるものもあります。Google Search Consoleなどのツールを利用することで、サイト内のリンク切れを簡単に確認することができます。
まとめ
今回の記事では、内部リンクの基本から、WordPressでの具体的な設定方法、SEO効果を高めるポイントや注意点まで、幅広く解説しました。
内部リンクの貼り方は非常に多岐に渡るため、記事によって取捨選択を行わなければなりません。
内部リンクによってSEOの効果を高めるには、SEOの専門知識が不可欠です。
ミライトマッチTEAMSは、SEOコンサルと記事制作を丸ごと代行するサービスです。
SEOの専門知識を持ったプロのディレクターが内部リンクを設置するため、自然な流れで関連情報にアクセスでき、SEOの効果を高めることができます。
社内にSEOの専門知識を持ったメンバーがいないという場合は、ミライトマッチTEAMの活用を検討してみても良いかもしれません。
監修者プロフィール
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【プロフィール】
・新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、2019年に株式会社IT&Pluckticeを創業
・SEO記事制作現場におけるマッチングの課題感を解決すべく、ライティング人材に特化したマッチングサービス「ミライトマッチ」を立上げ・運営
【実績】
・Webマーケ会社にて、複数SEOメディア事業の立ち上げ、収益化に貢献
・2021年に「ミライトマッチ」をリリースし、1900名以上のフリーランスを集客。企業と人材のマッチング率は約90%を誇る
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