WebサイトのSEO対策を行う上で、クローラーの仕組みを理解し、適切に対策を講じることは非常に重要です。
クローラーとは、インターネット上を巡り、Webコンテンツの情報を集めるプログラムのことです。検索エンジンのロボットとも言われ、Webサイトを訪問して情報を集め、それを基に検索結果を表示することができます。
本記事では、クローラーの基本的な仕組みから種類、そしてクローラーがインデックスに追加するまでの詳細について解説します。
クローラーに効果的にWebページを収集させる8つのポイントなども紹介するので、これからSEO対策を勉強する方はぜひお役立てください。
▼この記事でわかること
- クローラーとは何か、その役割と重要性について
- クローラーの種類
- Googleクローラーがインデックスするまでの具体的な流れ
- クローラーに効率よくページを収集させるためのポイント
- クローラーの巡回状況やインデックス状況の確認方法
- クローラーにWebページを収集させないための方法
クローラー対策は、SEOにとって非常に大切な内部対策ですが、専門的な知識がないと理解しにくいのが現状です。
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クローラーとは?
クローラーとは、インターネット上を巡り、Webコンテンツの情報を集めるプログラムのことです。検索エンジンのロボットとも言われ、Webサイトを訪問して情報を集め、それを基に検索結果を表示することができます。
クローラーは、Webサイトのコンテンツを理解し、キーワードとの関連性を判断することでユーザーが検索した情報に最も適したWebページを表示できるようにします。
例えば、Googleのクローラーは「Googlebot」と呼ばれ、世界中のWebサイトを巡り情報を収集しています。
クローラーの働きを理解することは、WebサイトのSEO対策において非常に重要です。クローラーがWebサイトを効率的に巡り、情報を正しく収集できるようにサイト構造やコンテンツを最適化しましょう。
クローラーの種類
クローラーは、その役割や目的によって様々な種類に分けられます。以下の表は、Googleのクローラーをまとめたものです。
クローラー名 | 説明 | 主な役割 |
---|---|---|
スマートフォン用Googlebot | Googleのメインクローラー | Webページをクロールし、インデックスする |
デスクトップ用Googlebot | Googleのメインクローラー | Webページをクロールし、インデックスする |
Googlebot-Image | 画像検索用のクローラー | Webページ上の画像をクロールし、画像の検索に利用する |
Googlebot-Video | 動画検索用のクローラー | Webページ上の動画をクロールし、動画の検索に利用する |
Googlebot-News | ニュース検索用のクローラー | ニュースサイトをクロールし、ニュースの検索に利用する |
AdsBot-Google | 広告用のクローラー | Webページをクロールし、広告配信に利用する |
ここではGoogleのクローラーをご紹介しましたが、ブラウザによってそれぞれのクローラーが存在しています。
Googleクローラーがインデックスするまでの流れ
Googleクローラーは、以下の流れでWebページをインデックスします。
▼Googleクローラーがインデックスするまでの流れ
- 流れ①|URLを発見する
- 流れ②|クロールキューに追加する
- 流れ③|クロールする
- 流れ④|レンダリングする
- 流れ⑤|インデックスする
それでは、インデックスするまでの流れを1ステップずつ見ていきましょう。
流れ①|URLを発見する
まず、Googleクローラー(Googlebot)はWeb上を巡回し、ページのURLを発見します。
URLを発見する方法は、外部リンクやXMLサイトマップ、Google Search Consoleの通知などが挙げられます。
Googleクローラーは、様々な方法を駆使してWebページのURLを発見し、情報を収集しているのです。
流れ②|クロールキューに追加する
URLを発見したクローラーは、「クロールキュー」と呼ばれるリストにそのURLを追加します。クロールキューは、クローラーが次にクロールするページの順番待ちリストのようなものです。
クローラーは、様々な要素を考慮して、クロールキュー内のURLの優先順位を決定します。
例えば、以下のような基準が考慮されます。
▼クロールキューに追加される判断基準
- ページの更新頻度
- ページの重要度
- Webサイトのドメインパワー
流れ③|クロールする
クローラーは、クロールキューからURLを取り出し、そのページにアクセスしてコンテンツを取得します。これをクロールと呼びます。
クロールする際に、クローラーはページのHTMLコードだけでなく、CSS、JavaScript、画像などのリソースも取得します。
クローリングの結果は、ページの全体的な理解を深めるための次のレンダリングに使用されます。
流れ④|レンダリングする
クローラーは、取得したHTML、CSS、JavaScriptなどのリソースを元に、Webページをレンダリングします。レンダリングとは、ブラウザと同じようにWebページを画面上に表示する処理のことです。
レンダリングすることで、クローラーはWebページのコンテンツをユーザーと同じように理解ができます。
流れ⑤|インデックスする
レンダリングされたWebページのコンテンツは、Googleのインデックスに追加されます。
インデックスとは、Webページの情報を保存した巨大なデータベースのようなものです。
ユーザーが検索を行うと、このインデックスから検索キーワードに合致するWebページを探し出し、検索結果として表示します。
インデックスに追加されると、Webページの検索順位が決定します。Googleでは、検索順位を決める際に200以上の基準を定めており、この基準に沿って順位が確定します。
この200以上の基準の正確なアルゴリズムは公表されていませんが、主な仕組みとして以下の5つが要因していると公式より発表されています。
- 検索クエリの意味
- コンテンツの関連性
- コンテンツの質
- ウェブサイトのユーザビリティ
- コンテキストと設定
- 出典:検索の仕組み-ランキング結果|Google
このように、クローラーに正しくインデックスされ、検索順位を上げるにはGoogleの基準に沿って高品質なコンテンツを作成することが重要です。
ただし、中にはインデックスされたくないコンテンツもあるかと思います。その場合は、noindexタグがあればインデックスされることはなくなります。
noindexタグは、WebページのHTMLコード内に記述することで、クローラーに「このページを検索エンジンのインデックスに登録しないでください」と指示するためのメタタグです。
noindexタグを適切に使用することで、検索エンジンの評価を維持し、ユーザーエクスペリエンスを向上できます。
クローラーに収集してもらうためのポイント8つ
Webサイトを運営する上で、Google検索で上位表示を獲得することは非常に重要です。そのためには、GoogleのクローラーにWebページを正しくインデックスしてもらう必要があります。
ここからは、クローラーに収集してもらうためのポイントを8つご紹介します。
▼クローラーに収集してもらうためのポイント
- ポイント①|XMLサイトマップを作成し登録する
- ポイント②|Googleにクロールを促す
- ポイント③|内部リンクを最適化する
- ポイント④|パンくずリストを設定する
- ポイント⑤|サイト構造を分かりやすくする
- ポイント⑥|リンク切れページを削除する
- ポイント⑦|被リンクを獲得する
- ポイント⑧|ページの表示速度を上げる
それでは、それぞれのポイントについて1つずつ見ていきましょう。
ポイント①|XMLサイトマップを作成し登録する
XMLサイトマップとは、検索エンジンにクロールして欲しいURLを伝えるために、URLリストをXMLファイルとして作成したものを指します。
サイトマップを作成しGoogle Search Consoleに登録することで、クローラーにWebサイトの構造を伝え、効率的にクロールさせることができます。
サイトマップがあれば、Webサイトのページ階層を明確に示すため、クローラーがサイト全体を効率的に巡回できます。
XMLサイトマップはWordPressプラグインで作成することができます。具体的なプラグイン名は以下の通りです。
▼サイトマップ設定に使えるSEOプラグイン
ポイント②|Googleにクロールを促す
Google Search Consoleの「URL検査」で、GoogleにWebページのクロールを促すことができます。
このツールを使用すれば、特定のURLをGoogleに送信し、クロールとインデックスをリクエストできます。
新しいページを公開した際や既存ページを大幅に更新した際に活用することで、クローラーに素早く情報を認識させることができます。
ポイント③|内部リンクを最適化する
内部リンクとは、Webサイト内のページ同士を繋ぐリンクのことを指します。
内部リンクを最適化することでクローラーがWebサイト内を巡回しやすくなり、すべてのページを効率的にクロールさせることが可能です。
また、内部リンクは、ユーザーがWebサイト内を回遊する際にも役立ちます。内部リンクを最適化する際は、以下のポイントを意識しましょう。
内部リンクを最適化するための施策
- 関連性の高いページにリンクを貼る
- 分かりやすいアンカーテキストを使用する
- リンク切れを防ぐ
ポイント④|パンくずリストを設定する
パンくずリストとは、ウェブサイト内でのウェブページの位置を示すナビゲーションのことです。
パンくずリストを設定することで、ユーザーは自分がWebサイト内のどこにいるのかを把握しやすくなります。
また、パンくずリストは、クローラーがWebサイトの階層構造を理解するのにも役立ちます。
ポイント⑤|サイト構造を分かりやすくする
Webサイトの構造を分かりやすくすることで、クローリングがしやすくなります。
サイト構造を分かりやすくするためには、階層を深くしない、日本語ドメインを使わないことなどを意識しましょう。
ポイント⑥|リンク切れページを削除する
リンク切れページとは、存在しないページへのリンクのことです。
リンク切れページは、ユーザーエクスペリエンスを損なうだけでなく、クローラーのクロール効率を低下させる可能性があります。
リンク切れページを削除することで、クローラーがWebサイト内を効率的に巡回できるようになり、SEO対策にも効果的です。
ポイント⑦|被リンクを獲得する
被リンクとは、他のWebサイトから自分のWebサイトへリンクが貼られている状態のことです。
被リンクは、Webサイトの信頼性を高める指標の1つとして、クローラーに評価されます。
質の高い被リンクを獲得することで、クローラーはWebサイトを高く評価し、より頻繁に訪れるようになります。SEO対策において被リンクの獲得は非常に重要なため、必ず実践しましょう。
ポイント⑧|ページの表示速度を上げる
ページの表示速度は、ユーザーエクスペリエンスだけでなく、クローラーのクロール効率にも影響します。
ページの表示速度が遅いと、クローラーはWebサイトのクロールを途中で中断してしまう可能性があります。
特に、ページ速度の表示が3秒以上かかると半分以上が離脱すると言われており、注意が必要です。
Googleの研究結果によると、表示速度が遅ければ遅いほど離脱率が上がると報告しており、1秒から3秒であれば32%、1秒から5秒であれば90%、1秒から6秒であれば106%、1秒から20秒であれば123%増加すると発表しています。
ページの表示速度を上げることで、クローラーがWebサイト内を効率的に巡回できるようになり、SEO対策にも効果的です。
このように、クローラーに正しくインデックスしてもらうためには適切なポイントを押さえ、対策を講じる必要があります。
しかし、SEOの内部対策には専門知識が必要であり、社内にSEO人材がいない場合は外部に依頼することも検討しなければなりません。
そんな時におすすめしたいのが「ミライトマッチTEAMS」です。
ミライトマッチTEAMSでは、SEOの専門知識を持ったプロのディレクターが内部対策を行います。
また、経験豊富なライターとタッグを組んだコンテンツ制作も可能です。丸ごとオウンドメディア運用を任せたい方には非常に有効なサービスと言えます。
クローラーの巡回状況を確認するには?
Webサイトを運営する上で、Googleのクローラーがサイトをどのように巡回しているかを把握することは、SEO対策において非常に重要です。ここからは、クローラーの巡回状況を確認する方法をご紹介します。
▼クローラーの巡回状況の確認方法
- 確認方法①|サイト全体の巡回状況を確認する
- 確認方法②|各ページの最終巡回日を確認する場合
確認方法①|サイト全体の巡回状況を確認する
まずは、サイト全体の巡回状況を確認する方法をご紹介します。
Google Search Consoleにログインしたら、メニューの「設定」を開き、「レポート」を開きます。
レポートでは、クローラーがサイトのページにアクセスできたかどうか、アクセスできなかった場合はその理由、インデックス登録状況などを確認できます。
確認方法②|各ページの最終巡回日を確認する場合
次に、各ページの最終巡回日を確認する方法をご紹介します。
まずは方法①と同じくGoogle Search Consoleにログインし、次にメニューの「URL検査」を開き、「カバレッジ」を開きます。
カバレッジでは、以下の点を確認することができます。
カバレッジで確認できる点
- ページが最後にクロールされた日時
- ページがインデックスされているかどうか
- ページのクロールに関する問題点
ページの最終巡回日を確認することで、クローラーがサイトの各ページをどのように評価しているかを把握し、SEO対策に役立てることができます。
クローラーがインデックスしたかどうか確認するには?
クローラーがWebページをインデックスに追加したかどうかを確認する方法は以下の通りです。
▼クローラーがインデックスしたかどうか確認する方法
- 確認方法①|検索フォームで対象ページ前にsite:を使用して検索する
- 確認方法②|Google Search Consoleの「URL検査」機能を使用する
確認方法①|検索フォームで対象ページ前にsite:を使用して検索する
Googleの検索フォームで「site:」+「対象ページのURL」を入力し検索すると、クローラーが正しくインデックスしたかどうかがわかります。
このように、ページがインデックスされていれば検索結果にページが表示されます。
通常の検索エンジンで確認することができるため、最も手軽な方法であると言えます。
確認方法②|Google Search Consoleの「URL検査」機能を使用する
続いては、Google Search Consoleを使った確認方法です。
Google Search Consoleを開き、「URL検査」をクリックします。ここでは、URLを入力するとページがインデックスされているかどうかを確認できます。
このように、ページがインデックスされていれば「ページはインデックスに登録済みです」と表示されます。
また、「URL検査」ツールではページがインデックスされていない場合、その原因や解決策なども確認することも可能です。
クローラーにWebページを収集させない方法
Webページの中には、検索エンジンのインデックスに登録したくないページも存在します。そのような場合は、クローラーにWebページを収集させないように設定することができます。
ここからは、クローラーにWebページを収集させない方法を2点ご紹介します。
▼クローラーにWebページを収集させない方法
- 方法①|robot.txtを使う
- 方法②|Basic認証を使用する
方法①|robot.txtを使う
robot.txtは、クローラーのアクセスを制御するためのファイルです。
Webサイトのルートディレクトリに配置することで、クローラーに対してサイトのどの部分をクロールしてよいか、どの部分をクロールしてはいけないかを指示できます。
robot.txtでは、クローラーの種類ごとに、アクセスを許可するディレクトリとファイルを指定したり、アクセスを禁止するディレクトリとファイルを指定できます。
robot.txtには「allow」「Disallow」といった記述方法があり、allowはアクセスの許可、Disallowはアクセス制限を意味します。Disallowを追加してディレクトリを指定することで、クローラーのアクセスを制限することが可能です。
ただし、クローラによっては無視されることもあるため注意しましょう。
方法②|Basic認証を使用する
Basic認証は、Webページへのアクセスをパスワードで制限する認証方式です。
Basic認証を設定することで、クローラーがWebページにアクセスすることを防げ、「.htaccessファイル」を利用する方法が一般的です。
.htaccessファイルとは、サーバーの動作をディレクトリ単位で制限するためのファイルを指します。
Basic認証は、robot.txtよりも強力なアクセス制限方法ですが、ユーザーにもパスワードの入力を求めるため、ユーザーエクスペリエンスを損なう可能性があります。
そのため、Basic認証は本当に重要なページを保護する場合にのみ使用することをおすすめします。
このように、SEOの内部対策ではクローラーにWebページを収集させない施策を行う必要もあり、素人が0から行うには負担が大きいと言えます。
そのため、SEOの知識が0の状態から内部対策を行う場合、外部に依頼することも視野に入れる必要があります。
内部対策の業者を探す際には、「ミライトマッチTEAMS」をご検討ください。
ミライトマッチTEAMSには、SEOの専門知識を持った優秀なディレクター陣が所属しています。
内部SEOの部分的な支援も行っているため、中長期的にインハウスSEOを目指すこともでき、費用対効果も期待できます。自社に合った内部対策の方法を提案してもらうことができるため、今後の進め方についてまずは相談してみることをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、クローラーの基本的な仕組みから種類、そしてGoogleクローラーがインデックスするまでの詳細な流れについて解説しました。
クローラーに正しくインデックスさせるにはXMLサイトマップの作成や、パンくずリストの設定など、専門的な対策を行う必要があります。
しかし、必ずしも社内にSEOの専門知識を持った人材がいるとは限りません。
その場合は、外部にSEO対策を依頼することも視野に入れてみましょう。
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監修者プロフィール
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【プロフィール】
・新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、2019年に株式会社IT&Pluckticeを創業
・SEO記事制作現場におけるマッチングの課題感を解決すべく、ライティング人材に特化したマッチングサービス「ミライトマッチ」を立上げ・運営
【実績】
・Webマーケ会社にて、複数SEOメディア事業の立ち上げ、収益化に貢献
・2021年に「ミライトマッチ」をリリースし、1900名以上のフリーランスを集客。企業と人材のマッチング率は約90%を誇る
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