質の高いコンテンツ配信によって認知度向上やリード獲得につながるだけでなく、会社やサービスのブランドが形作られる。この記事をご覧の皆さんは言うまでもなく理解されているかと思います。
それでは、質の高いコンテンツを作るにはどうしたらいいでしょうか。
複数のWebメディアを運営してきた筆者は、良質な記事を作るためにもっとも重要な要素の一つが「体制」であり、「人材」だと考えております。そのため、2021年に即戦力のライティング人材が登録するプラットフォーム「ミライトマッチ」を作り、現在も日々企業様の人材探しをサポートさせていただいております。
そして、そのサポートを通して、「優秀なライターを見極める」ことは、多くの企業様にとって簡単なことではなく、一定のノウハウが必要であるということを肌で感じてきました。
そこで、選考プロセスにおけるライターの見極め方について、この記事にまとめました。ぜひ、これから個人のライターに発注しようとしている企業様は目を通していただければと思いますし、周りにライター採用のご担当者様がいらしたらこの記事をシェアしてみてください。
はじめに
筆者である私、川俣は2016年に「Webメディア」というビジネスモデルに出会いました。記事・コラムの作成によって1メディアの検索順位が上がり、閲覧数や売上が伸びていくのを定量的に実感できることが楽しく、気づけば7年に渡ってWebメディアの運営に携わってきました。
数多くのWebメディアの立ち上げや運営に携わる中で、これまでフリーランスのライター100名以上に記事作成を依頼してきたかと思います。
はじめは良い人材を見つけるのに苦労しましたし、良い方を見つけても途中で離脱してしまって再度人材を探しなおすなど、体制を安定させるのは難しいと感じていました。
ところがある時、「良い人材」がどんな人なのかがわかって以降、そのような属性の人材が集まるプラットフォームを作れば、自分と同じような苦労をせずに済むのではないかと思いました。そうして誕生したのがライティング人材に特化したプラットフォーム「ミライトマッチ」です。
ミライトマッチは2021年にリリースして以降、多くのクライアント様に活用いただき、マッチング率は90%以上。大手企業や上場企業、資金調達に成功したスタートアップをはじめ多くのクライアント企業様から喜びと感謝の声を頂戴しています。
そもそも”良い人材”とは
では、「良い人材」とは、どのような人材なのでしょうか。
結論からいうと、大きく3つの観点で定義できます。
1つ目は、「当たり前のことが当たり前にできること」です。ここでいう「当たり前のこと」は以下3つ。
- 報連相ができる(期日やチームワークを意識できる)
- 期待値を理解し、実行できる(クライアントの指示や求める品質を適切に理解して行動できる)
- 日本語が自然で凡ミスが少ない(プロライターとしての最低基準を満たしている)
個人に外注したことが無い方は驚かれると思いますが、実は当たり前のことができない方が多いからこそ発注者は苦労してしまうのです。
2つ目は、「特定分野に詳しい、または経験があること」です。依頼したいテーマに合わせてどの分野に詳しい、または経験があるのか見極める必要があります。
また、自社の体制によって求めるレベル感は変わります。
例えば、美容サプリメントの製造・販売を行う会社が記事作成を外注したい場合、基本的には「薬機法の資格保持者や景品表示法に詳しい」が人物要件になります。
一方、社内で薬機法や景表法の資格保持者がチェックできるなど、品質を担保する体制が作れている場合は、「リサーチ力が高く、キャッチアップできるライター」を要件としても問題ないケースがあります。
(もちろんチェック者の負担を考慮すると知見を持っているに越したことはないですが、知見がない分、低い単価で依頼することが可能になります)
3つめは、「特定のアウトプットに長けている、または経験があること」
ここでいうアウトプットとは、その文章がWeb上のコラム記事なのか、SNS投稿文なのか、はたまたイベント会場で配布するパンフレットなのか、など「制作物」のことを指します。
例えば、A4サイズの冊子や、チラシ、パンフレットを作成することが多い制作会社では、「コピーライターとして制作会社に勤めた経験がある方」を探します。
また、SEO記事作成会社の場合は、「SEO記事の執筆経験が多いライター」を探しますし、取材を依頼したい企業は、「取材経験が豊富なライター」を探します。
さて、良い人材の定義について3つの観点をご紹介しました。
私は「良いライターいない?」とお声掛けいただくときは、「どんな目的でどんなコンテンツを誰に配信したいのか」という募集背景を確認させていただいています。
その募集背景を把握しない限り、良いライターを定義することができず、本当に欲しい人材をみつけてもらうことはできないからです。
では、これから本題の「どうやって見極めるのか」を説明したいと思います。
ライターを見極める際には、一般的に「書類選考」「面談」「テスト発注」と3つの選考プロセスを設定しますので、ここからは選考プロセス毎に人材を見極める方法をみていきましょう。
人材の見極め方①プロフィール編
プロフィール上では、「日本語の自然さ」と「特定分野の知見の深さ」「特定のアウトプットの経験値」を判断できます。前述したほとんどの観点をこの段階でカバーできてしまいます。
慣れている記事作成ディレクターは、面談やテスト発注をせずともプロフィールだけで判断してしまうことも。
では、プロフィールのどの部分を確認すればいいのでしょうか。
プロフィールでは「実績」「経歴」「ポートフォリオ」の3つを確認します。
実績
実績では、「どんなテーマ」で「どんなアウトプット」で、「どんな成果」だったかを確認してください。例えば、「化粧品メーカーのオウンドメディアのSEO記事作成を担当し、約200本の執筆を任されました」「プログラミングに関するブログを開設し、月間80万PVまで成長させました」のように、表現されています。
実績を確認する上で注意が必要なのは「どこまでをライター自身が担当していたのか」見極めることです。特にSEOの実績の場合は注意が必要で、Googleの検索アルゴリズムの性質上、1記事単体で検索順位やPVが決まることはありません。サイトのドメインの強さや、サイト構成、記事のテーマ(キーワード選定)、記事の構成など、執筆以外の要因が大きく影響します。SEOの順位やPV数を表現している場合は、どこまでを担当してその結果が出ているのかは確認することをおすすめします。
経歴
経歴では、依頼したい記事のテーマに関連する業界の経験や職種を見ます。セールステックがテーマの記事作成であれば、営業職でテレアポや商談を数年経験していた方や、SaaS企業の営業を担当していた方等は相性がいいです。
たまに学歴を重視する方もいますが、私はあまり関係はないと思っています。高卒でもライティングに関わった経験が長い方が良いですし、逆に高学歴でも論理構成や日本語がおかしい方もいます。
ポートフォリオ
ポートフォリオでは、過去に作成した記事のURLが掲載されていることが大半です。書いてもらいたい文章のテイストやトーンに近いか、書いているテーマに関してどれだけ深い内容を書けているか、を確認しましょう。
ポートフォリオに関しても先ほどの話と同じく、どこまでを担当したのかは要チェックです。ライター以外の別の編集者が手を加えている可能性があります。Web上の記事ではなく、WordやGoogleドキュメントなどの方が実態に近くて参考になります。
その他
実績、経歴、ポートフォリオを見たら、最後にプロフィール全体を眺めてみましょう。
まず誤字脱字の有無を見ます。プロフィールに誤字脱字がある場合は、納品物でも誤字脱字などの凡ミスをする確率が高いです。自分自身を表現する大事なプロフィールでミスをするくらいなので、納品物でもミスをするのは容易に想像できます。
次に、端的に要点を書いているか。端的に要点を整理して表現している方は、要点を抑えて執筆してくれる可能性が高いです。また、知りたいポイントを具体的に書いてくれている方も読者の気持ちを想像する力があり、読み応えのある文章を書いてくれると予想できます。
人材の見極め方②面談編
面談では、何を聞いたらいいかわからない方が多いと思いますが、対面コミュニケーションが不要な仕事を依頼する場合はそこまで多くを聞く必要はありません。
プロフィール上ではわからなかった点、特に「どこからどこまでを担当していたか」「どうしてそのような成果を出すことができたか」「任せたいテーマに関する具体的なエピソード」を聞くことをおすすめします。
また、面談の際に、自身のポートフォリオや資料を用いて説明できるライターは総じてパフォーマンスが高いです。しっかり準備していることもそうですし、説明できるだけの実績が十分にあるという証拠になります。
取材を任せたい場合は、取材対象者との相性や取材のテーマに対する知識の深さを確認しておきましょう。導入事例記事であれば貴社の大切なお客様の前に出すことになるので、人間性やビジネスマナーは確認しておくべきです。
注意が必要なのは、貴社からもしっかり情報を提供することです。会社の話、案件の話、一緒に働く上での意気込みなど、候補者を口説くつもりで話すことがポイントです。貴社がライターを選ぶように、ライターもクライアントを選んでいます。
人材の見極め方③テスト発注編
テスト発注は、小ロットで発注することで、大きなミスマッチを防ぐために行います。無償で行うケースと有償で行うケースがありますが、良いライターを確保したい場合は有償で行うことをおすすめします。有償でないと応募すらしないライターも多いですし、作成した記事を実際に活用するためにも、本番同様の条件で行うほうがフェアです。
テスト発注では、報連相ができるか、求める品質の記事を書いてくれるか、期日内に納品してくれるか確認します。優秀なライターは、納期に間に合わないと分かった時点で早めに報告を行った上で、納期の調整を相談してくれます。
また、クライアントワークに慣れているライターは、執筆中にわからない部分があれば適宜質問をしたり、相談したい箇所があれば、書いた内容の意図と共に相談してくれるものです。プラットフォーム上のメッセージ機能やチャットツールでコミュニケーションを取ると思いますが、その際のメッセージの読みやすさや、やりとりのスムーズさ、レスの速さも確認しましょう。
まとめ
良い人材の定義と、その見極め方について選考プロセス毎にご紹介してきました。最後まで読んでいただきありがとうございます。ただ、この記事を読んだだけですぐに人材を見極めることは難しいかと思います。
私が運営するミライトマッチでは、貴社が求める人材の要件定義から募集文の作成、募集配信、人材のご提案、面談の日程調整、などを無料でご支援しています。また、月額無料、初期費用無料、記事発注料金のみのプランもご用意しております。
また、ライティング人材に特化しているため、他では見つからないライティング人材がみつかるとしてご好評いただいています。ライターをお探しの方はぜひ問合せフォームよりご連絡ください。私川俣が人材探しを直接サポートさせていただきます。
監修者プロフィール
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【プロフィール】
・新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、2019年に株式会社IT&Pluckticeを創業
・SEO記事制作現場におけるマッチングの課題感を解決すべく、ライティング人材に特化したマッチングサービス「ミライトマッチ」を立上げ・運営
【実績】
・Webマーケ会社にて、複数SEOメディア事業の立ち上げ、収益化に貢献
・2021年に「ミライトマッチ」をリリースし、1900名以上のフリーランスを集客。企業と人材のマッチング率は約90%を誇る
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