Googleが定める重要な指標として、「YMYL」という言葉があります。企業のWeb担当者なら、一度は耳にしたことがあるはずです。
しかし、「具体的に何をすればいいのか分からない」「対策はしているけれど本当にこれで合っているのか自信が持てない…。」といった声をよく聞きます。
そこで本記事では、YMYLの対象となる7つの領域や具体的な対策を、初心者に向けて分かりやすく解説します。最後まで読めば、YMYLの全体像をつかめるようになります。
▼この記事でわかること
- YMYLとは何か、なぜ重要なのか
- 7つの領域の具体例と対策すべきポイント
- 自社のWebサイトが該当するかどうかの判断基準
- YMYLサイトの信頼性を高める具体的な方法
- YMYLのSEO対策をスムーズに進めるためのポイント
YMYL領域の場合、読者に専門性の高い情報を届けることが大切であり、専門家による執筆や監修が必要となる場合があります。
ミライトマッチには、法律・医療など様々な分野の専門家であるライターが在籍しておりますので、自社の領域に合った専門家を探しているという方はぜひ一度ご相談ください。
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YMYLとは?
YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略称です。
Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて、YMYLは「人々の将来の幸福、健康、経済的安定、または安全に影響を与える可能性のあるページ」と定義されています。
YMYLのWebサイトを運営する場合は、読者に信頼できる情報を提供するために正確で最新の情報発信を心がけ、専門家による監修や情報源の明記など信頼を高めるための対策を講じる必要があります。
YMYL領域とは?具体例について
ここからは、YMYL領域に該当しやすいジャンルについて7つご紹介します。
▼YMYL領域に該当しやすいジャンル
- ジャンル①|ニュース・時事問題
- ジャンル②|ショッピング・決済
- ジャンル③|金融
- ジャンル④|医療・健康
- ジャンル⑤|法律
- ジャンル⑥|人種・宗教
- ジャンル⑦|その他
ジャンル①|ニュース・時事問題
ニュース・時事問題を扱うサイトは、読者に正確で最新な情報を提供する必要があります。
具体的な例を挙げると、以下のような幅広い分野が含まれます。
▼ニュース・時事問題の事例
- 政治
- 経済
- 災害・防災
- 社会問題
- 国際問題
これらの情報は、人々の意思決定に大きな影響を与えることから、正確さと客観性が非常に重要です。 信頼できる情報源か確認し、裏付けとなるデータや根拠を明確に示すことで、読者の信頼を得るように心がけましょう。
ジャンル②|ショッピング・決済
ECサイトなど、お金のやり取りが発生するサイトもYMYLのジャンルに該当します。有形商材だけでなく無形のサービスも含まれることはもちろん、商品レビューや比較情報を提供するサイトも対象になります。
ショッピング・決済のジャンルでは、読者の金銭的な安全を守るために、セキュリティ対策や個人情報保護対策が重要視されます。
ECサイトでは、商品情報や価格の正確性、配送方法、返品・交換に関する情報などを明確に表示する必要があります。また、クレジットカード情報などの個人情報を安全に管理するためのセキュリティ対策も必須です。
ジャンル③|金融
投資、保険、ローンなどの金融商品を扱うサイトもYMYLに分類されます。
▼金融系のYMYLの事例
- 税金や確定申告
- 年金・退職金
- 相続・贈与
- 仮想通貨
など、お金に関わる重要な判断を伴う情報全般が対象になります。
このジャンルでは、読者が間違った情報を得てしまうと大きな金銭的損失を被る可能性があるため、正確で信頼できる情報提供が求められます。
金融商品は専門用語や複雑な仕組みが多く、読者にとって理解しにくい場合があります。そのため、分かりやすい言葉で説明し、リスクや手数料などを明確に提示することが重要です。
ジャンル④|医療・健康
病気、治療法など、健康にまつわる情報を提供するサイトもYMYLに該当します。
具体的には、
▼医療・健康系のYMYLの事例
- 病気や症状の説明
- 治療法や医薬品の情報
- 健康食品・サプリメントに関する情報
- メンタルヘルス
- 予防医学
- 健康管理
など人々の健康に直接影響を与える情報全般が対象になります。
医療・健康ジャンルは、読者の健康に直接関わる情報であるため専門的な知識と安心できる情報であることが大切です。
医療の情報は人命に影響する可能性があるため、特に正確であることが求められます。最新の医学的知見に基づいた情報を提供し、情報源を明確にすることが重要です。
ジャンル⑤|法律
法律相談、裁判、行政手続きなど、法律に関する情報を提供するサイトもYMYLに含まれます。
具体的には、以下のような法的な判断や権利に関わる情報全般が該当します。
▼法律系のYMYLの事例
- 契約書の作成方法
- 労働法・雇用契約に関する情報
- 特許・知的財産権
- 離婚・相続の手続き
- 事故・トラブル対応
法律にまつわる情報は専門性が高く、間違った情報提供は読者に大きな不利益をもたらす可能性があるため注意が必要です。
また、法律に関する情報は専門家でない読者にとっては理解が難しい場合が多いため、分かりやすく解説することも大切なポイントと言えます。
ジャンル⑥|人種・宗教
これらの情報はセンシティブな内容を含む場合があり、間違った情報提供は差別や偏見を助長する可能性があります。そのため、中立的で客観的な情報を提供することが重要です。
特に、マイノリティの権利や差別防止の取り組み、国籍・民族に関する情報、ヘイトスピーチ対策などのテーマは慎重に扱いましょう。
人種や宗教に関連する情報を扱う場合は、特定の集団に対する差別や偏見を助長する表現を避け、多様性を尊重する視点を持つことが重要です。
ジャンル⑦|その他
上記以外にも、進学や就職、育児、住宅など、読者の生活に大きく関与するテーマを扱うサイトはYMYL領域に該当する可能性があります。
人生に大きな影響を与えるであろうテーマを扱う際には、信頼できる情報提供を心がけましょう。
YMYL領域におけるおすすめのSEO対策7選
YMYL領域でWebサイトを運営する際には、Googleの厳しい評価基準をクリアし、読者の信頼を得ることが重要となります。そのためには、質の高いコンテンツの作成とSEO対策が欠かせません。
ここからは、YMYL領域におけるおすすめのSEO対策を7つご紹介します。
▼YMYL領域におけるおすすめのSEO対策
- 対策①|E-E-A-Tを押さえる
- 対策②|ジャンルの専門性を高める
- 対策③|本ドメインとジャンルを一致させる
- 対策④|信頼性の高い情報源を載せる
- 対策⑤|専門性のある人物が執筆・監修する
- 対策⑥|最新の情報を発信する
- 対策⑦|サイト全体の品質を高める
対策①|E-E-A-Tを押さえる
E-E-A-Tとは、GoogleがWebサイトの品質を評価する際に特に重視する4つの要素です。
Googleセントラルには、「どのコンテンツが、エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。」と記載されています。
引用:有用で信頼性の高い、読者第一のコンテンツの作成|Googleセントラル
要素 | 説明 |
---|---|
経験(Experience) | コンテンツ制作者やWebサイト運営者が、そのテーマに関して実際に経験を持っているかどうか |
専門性(Expertise) | コンテンツ制作者やWebサイト運営者が、そのテーマに関して専門的な知識やスキルを持っているかどうか |
権威性(Authoritativeness) | コンテンツ制作者やWebサイト運営者、あるいはWebサイト自体が、そのテーマに関して権威者として認められているかどうか |
信頼性(Trustworthiness) | Webサイトの情報が正確かつ信頼できるものであるかどうか |
YMYL領域では、読者に信頼できる情報を提供することが特に重要視されるため、E-E-A-TはSEO対策において非常に重要な要素となります。
対策②|ジャンルの専門性を高める
YMYL領域では、読者に専門性の高い情報を届けることが大切です。そのため、コンテンツの専門性を高めることが重要と言えます。
複数のジャンルを入れてしまうと専門性が失われてしまうため、金融なら金融に特化したサイトを作るといった工夫が必要です。
具体的には、
▼法律系のYMYLの事例
- ジャンルに特化した専門用語や知識を盛り込む
- 最新の研究成果や統計データなどを引用する
- 専門家へのインタビュー記事を掲載する
- 独自の調査や分析に基づいた情報を提供する
などの対策を行いましょう。
対策③|本ドメインとジャンルを一致させる
Webサイトのドメイン名とコンテンツのジャンルを一致させることで、読者に安心感を与えるとともに、サイトが専門的であることをアピールできます。
例えば、本ドメインがFPのWebサイトであれば、金融系の記事を掲載することが望ましいでしょう。
例:
サイト名 FPの教科書
ドメイン financial-textbook.com
対策④|信頼性の高い情報源を載せる
コンテンツの信頼性を高めるためには、リソースが不可欠です。
政府機関や公的機関のWebサイト、学術論文、業界団体のWebサイト、専門家の著書などを引用することで、コンテンツの信憑性を高めることができます。
対策⑤|専門性のある人物が執筆・監修する
専門性の高い記事を作成するためには、専門性のある人物に執筆や監修を依頼することが有効です。
医師、弁護士、ファイナンシャルプランナー、栄養士など、そのジャンルの専門家にコンテンツ作成に関わってもらうことで、コンテンツの質を高め、読者の信頼を得ることができます。
医療分野に関するコンテンツなら医師、法律分野に関するコンテンツなら弁護士に執筆・監修を依頼できるとベストですが、専門家を1から探すのは難しいですよね。
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多くのジャンルに対応できるため、お気軽にご相談ください。
対策⑥|最新の情報を発信する
YMYLのジャンルにまつわる情報は、法律や制度の改正、新しい研究成果などによって、常に変化しています。そのため、常に最新の情報に更新することが重要です。
古い情報や間違った情報を掲載してしまうと、読者に不利益を与えるだけでなく、サイトの信用を損なう可能性があります。
特に、金融や医療などで法改正があったタイミングはすぐに更新しましょう。
対策⑦|サイト全体の品質を高める
サイト全体の品質を高めるには、質の高いコンテンツを作ることはもちろん、低品質なコンテンツを残さないことも大切です。
過去の記事を見直してリライトしたり、記事を削除したりすることで、サイト全体の品質を高く保つことができます。
定期的に記事全体を管理し、更新することを心がけましょう。
これらの対策は検索順位を上げるために必要不可欠ですが、中にはSEO対策の専門知識が必要な対策もあります。
しかし、必ずしも社内にSEO人材がいるとは限りません。そんな時は「ミライトマッチTEAMS」を活用してみてはいかがでしょうか。
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YMYL領域のSEO対策をスムーズに進めるためのポイント3つ
YMYL領域のSEO対策は、一般的なSEO対策よりも難易度が高く、専門的な知識や経験が求められます。そのため、SEO対策をスムーズに進めるためには、適切な戦略と準備が必要となります。
ここからは、YMYL領域におけるSEO対策をスムーズに進めるためのポイントを3つご紹介します。
▼YMYL領域のSEO対策をスムーズに進めるためのポイント
- ポイント①|YMYL領域の成功事例があるSEO業者に依頼する
- ポイント②|YMYL領域に強いライターや監修者を探す
- ポイント③|自社の強みかどうか検討する
ポイント①|YMYL領域の成功事例があるSEO業者に依頼する
YMYLの領域でのSEO対策は、専門性の高いコンテンツ作成、E-E-A-Tの向上、サイト全体の品質改善など、多岐にわたる取り組みが必要です。
そのため、SEO対策の専門家であるSEO業者に依頼することが重要になります。SEO業者を選ぶ際には、YMYL領域に精通している業者を選びましょう。
YMYL領域のSEO対策に成功した実績がある業者であれば、より効果的なSEO対策を提案してくれる可能性が高くなります。
特に、YMYL領域の中でも自社が狙っているジャンルで結果が出ているか確認することが大切です。
ポイント②|YMYL領域に強いライターや監修者を探す
SEO対策のメインはコンテンツ制作と言われています。
YMYL領域のコンテンツ作成は、専門知識や経験が求められるため、ライターや監修者に適切な人材を選ぶことが重要です。
細かいレギュレーションに対応できるライターは限られているため、ライター選びは慎重に行いましょう。
ポイント③|自社の強みかどうか検討する
YMYL領域への参入は、時間と費用がかかり、SEO対策の難易度も高いため、自社の強みかどうかを慎重に検討する必要があります。
自社の強みと合致するYMYL領域であれば、質の高いコンテンツ作成や専門性の確保がしやすいメリットがあります。
しかし、自社の強みと合致しないYMYL領域に参入してしまうと、コンテンツ作成やSEO対策に苦労し、思うような成果を得られない可能性もあります。
例えば、クリニックであれば医療分野での上位表示は可能と言えるでしょう。一方で、SEO対策の専門性が高いコンサルタントでも、新規に医療系メディアを立ち上げて上位表示するのは困難です。
YMYLに関するよくある質問
ここからは、YMYLに関するよくある質問を3つご紹介します。
▼YMYLに関するよくある質問
- YMYL以外のジャンルは具体的に何ですか?
- YMYLが稼げないと言われる理由は?
- YMYLジャンルを判断する方法は?
YMYL以外のジャンルは具体的に何ですか?
YMYL以外のジャンルは、VODや転職、買取系、アダルトなど、読者の生活に直接的な影響を与えないものが該当します。
これらのジャンルは、YMYLほど厳格な品質基準は求められませんが、読者にとって有益な情報を提供することが重要です。
YMYLが稼げないと言われる理由は?
YMYLは、Googleの評価基準が厳しいため、ドメインパワーが強くないと検索順位が上がりにくく、SEO対策が難しいジャンルです。
YMYLで稼ぐためには、質の高いコンテンツを作成し、E-E-A-Tを高める必要があります。そのため、求められるコンテンツレベルの高さから一部では稼げないと言われているのです。
しかし、YMYL領域でSEOで成果を出せば、多くの読者に情報を届けることができ、大きな収益を得られる可能性があります。
YMYLジャンルを判断する方法は?
WebサイトがYMYLに該当するかどうかは、今回の記事でご紹介した7つの領域に該当するか確認しましょう。
Googleの検索品質評価ガイドラインにも具体的なジャンルが記載されています。
判断しにくい場合は、そのKWで検索して上位サイトを確認すると判断しやすい場合があります。
YMYLのジャンルは、SEO対策が難しいと言われています。そのため、プロの力を借りるのも1つの手です。
ミライトマッチTEAMSは、SEOの専門知識を持ったプロのディレクター陣と経験豊富なライター陣がタッグを組み、オウンドメディアの運用を代行するサービスです。
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まとめ
今回の記事では、YMYLに含まれる7つの領域や、具体的なSEO対策についてご紹介しました。
YMYL領域には、
- ニュース・時事問題
- ショッピング・決済
- 金融
- 医療・健康
- 法律
- 人種・宗教
といったテーマが含まれます。
また、YMYL領域におけるSEO対策は、E-E-A-Tを押さえたコンテンツ作成、ライターや監修者の選定など、多角的な視点から取り組むことが重要です。
特にYMYL領域の場合、読者に専門性の高い情報を届けることが大切であり、専門家による執筆や監修が必要となる場合があります。
ミライトマッチには、法律・医療など様々な分野の専門家であるライターが在籍しておりますので、自社の領域に合った専門家を探しているという方はぜひ一度ご相談ください。
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監修者プロフィール
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【プロフィール】
・新卒でアクセンチュア株式会社に入社し、2019年に株式会社IT&Pluckticeを創業
・SEO記事制作現場におけるマッチングの課題感を解決すべく、ライティング人材に特化したマッチングサービス「ミライトマッチ」を立上げ・運営
【実績】
・Webマーケ会社にて、複数SEOメディア事業の立ち上げ、収益化に貢献
・2021年に「ミライトマッチ」をリリースし、1900名以上のフリーランスを集客。企業と人材のマッチング率は約90%を誇る
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